【株式評論家の視点】ユーザベースは需給重視でIPO人気が続く可能性も

株式評論家の視点

 ユーザベース<3966>(東マ)は10月21日に東京証券取引所マザーズに上場した。法人向けオンライン企業・業界情報プラットフォーム「SPEEDA」の提供、ソーシャル機能も兼ね備えた経済ニュースプラットフォーム「NewsPicks」の提供を行っている。

 SPEEDAは、アジア発で、アジア情報を中心とする唯一のプラットフォームが強みとなっている。説明書の必要のない操作性にデータをそのまま編集・加工をできる機能性という「ユーザビリティ」。世界200か国以上、380万社以上の上場・未上場データ、550を超える独自分類の業界レポート、M&A情報を格納する企業・業界の「One Stopデータベース」。専門コンサルタントや業界アナリストにリサーチ・分析を依頼可能な「ハイタッチ・サポート」の組み合わせによって差別化を図っている。NewsPicksは、日本最大級149万人(2016年6月末時点)のビジネスコミュニティと高い企画・取材力を有す15人のジャーナリストによる独自のコンテンツ、高い技術力を有す20人の技術者による技術力が支え、3つの機能を掛け算する事で高い参入障壁を実現している。

 今2016年12月期第2四半期業績実績は、売上高が13億7800万円、営業利益が1億4500万円、経常利益が1億3200万円、純利益が1億1100万円に着地。

 今16年12月期業績予想は、売上高が30億4500万円(前期比59.0%増)、営業損益が1億5300万円の黒字(同3億3200万円の赤字)、経常損益が1億1700万円の黒字(同3億3800万円の赤字)、純利益は子会社の第三者割当増資で一過性利益がなくなり8300万円(同24.3%減)を見込んでいる。上場時の調達資金は広告宣伝費や人件費、システム開発に関する業務委託費に充てる予定。

 株価は24日、一段高の始まりとなり、取引開始後に3545円(135円高)まで上げて公開価格2510円の41%高、初値2908円の22%高となった。SPEEDAで基盤を固め、個人向け市場は、NewsPicksと新たに開始した検索サービスで成長を加速させ、経済領域における情報インフラとなることを目指すことへの期待感が先行している。PERなど指標面では割高だが、短期的には、需給重視でIPO人気が続く可能性はありそうだ。(株式評論家・信濃川)

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