【銘柄フラッシュ】カルソニックカンセイが急伸しキヤノンなど減益銘柄も切り返す

株式市場 銘柄

 28日は、キヤノン<7751>(東1)が業績予想の減額修正による下げを一日でハネ返すように反発して1.0%高となり、IHI<7013>(東1)も一昨日までの下げから2日続伸の0.7%高。日立建機<6305>(東1)は27日に2ケタ減益の四半期決算を発表にもかかわらず2.9%高となり年初来の高値を更新し、オムロン<6645>(東1)も通期の業績見通し減額にもかかわらず6.3%高となり年初来の高値を更新。減益銘柄でも値上がりする展開に相場地合いの強さを感じる様子があった。

 東証1部の値上がり率1位はカルソニックカンセイ<7248>(東1)の29.1%ストップ高となり、米国系の投資会社KKRによるTOBの観測報道を受けストップ高。2位は日立マクセル<6810>(東1)の17.1%高となり27日発表の第2四半期決算が好感されて戻り高値。3位は株価ひとケタのキムラタン<8107>(東1)の14.3%高、4位は27日に四半期発表の東京応化工業<6810>(東1)の13.6%高。カプコン<9697>(東1)は27日の発表が好感されて12.6%高の戻り高値更新。

 立花エレテック<8159>(東1)は産業用ロボット銘柄の好決算などが言われて3.1%高となり何と12日続伸。SRGタカミヤ<2445>(東1)は農業のIT化に向けた栽培ハウスなどが注目されて年初来の高値に顔合わせの3.1%高。日本ピグメント<4119>(東2)は業績予想の増額が好感されて18.4%高。

 Jストリーム<4308>(東マ)は27日発表の四半期決算が好感されて12.2%高。ストライク<6196>(東マ)はM&A仲介業とあってカルソニックカンセイ(7248)に対する米投資会社のTOB観測が連想や思惑を呼び6.7%高と上場来の高値。マルマエ<6264>(東マ)は世界的な半導体投資の拡大傾向などが言われて年初来の高値に接近の5.0%高。

 NJホールディングス<9421>(JQS)は引き続きスクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>(東1)の新作ゲーム開発への参画などが好感されてストップ高の20.9%高。ジェイテック<2479>(JQG)は業績見通しの大幅増額が好感されて14.6%高。アイサンテクノロジー<4667>(JQS)は自動運転関連株の人気再燃に乗り10.2%高と出直りを拡大した。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る