【どう見るこの株】チャーム・ケア・コーポレーションは大幅増益予想、株式2分割も発表

画像=公式ホームページ http://www.charmcc.jp/

■自律調整は一巡、上場来高値を試す展開へ

 近畿中心に介護付き有料老人ホームを展開するチャーム・ケア・コーポレーション<6062>(JQ)が11月7日に発表した17年6月期第1四半期(7~9月)非連結業績は大幅増益だった。通期も大幅増益予想である。11月16日には株式2分割を発表した。17日の株価は4900円まで続急伸している。自律調整が一巡して10月の上場来高値を試す展開となりそうだ。

■17年6月期大幅増益予想

 17年6月期第1四半期の非連結業績は売上高が前年同期比20.9%増の25億66百万円、営業利益が同8倍の1億62百万円、経常利益が同30倍の1億48百万円、純利益が同30倍の89百万円だった。開設2年目を経過した既存ホームの入居率が96.6%(前年同期は95.8%)と高水準を維持し、前期新設ホームおよび第1四半期に新設した3ホームの入居も順調だった。第1四半期末時点の運営ホーム数は合計33ホーム(2340室)となった。

 通期の非連結業績予想は据え置いて売上高が前期比20.2%増の110億円、営業利益が同69.3%増の7億50百万円、経常利益が同78.4%増の7億円、純利益が同77.2%増の4億20百万円としている。既存ホームが高い入居率を維持し、新設ホームも寄与して大幅増収増益予想である。なお通期の新設は8ホームで17年以降に5ホームの新設を予定している。通期でも好業績が期待される。

■株式2分割(17年1月1日付)も発表

 11月16日に株式分割を発表した。16年12月31日を基準日(効力発生日17年1月1日)として1株を2株に分割する。これに伴って配当予想を年間15円から年間7円50銭(期末一括)に修正したが、実質的に変更はない。

■株価は好業績や株式分割を評価

 株価は8月上旬に動意づき、1500円近辺でのモミ合いから上放れの形となって14年12月高値2948円を突破し、10月13日の上場来高値5020円まで急伸した。その後利益確定売りで一旦反落したが、11月9日の直近安値3710円から切り返しの動きを強めている。11月17日には4900円まで続急伸している。自律調整が一巡したようだ。好業績や株式分割を評価して10月の上場来高値を試す展開となりそうだ。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る