【株式市場】日経平均は9日続伸し一部過熱感が言われるが円安など好感

株式

■新規上場のシンシアは公開価格を後場上回り好スタート

◆日経平均の終値は1万9401円15銭(127円36銭高)、TOPIXは1550.67ポイント(7.95ポイント高)、出来高概算(東証1部)は23億1008万株

チャート1 16日後場の東京株式市場は、日経平均の騰落レシオなどに過熱感が言われたためか、野村ホールディングス<8604>(東1)が取引開始後ほどなく軟調になり、自動車株などにも軟調な銘柄が目立った。半面、みずほフィナンシャルグループ<8411>(東1)などの大手銀行株は強さを維持し、日経平均は前場の166円18銭高(1万9439円97銭)を抜けなかったが1万9400円前後を保ち9日続伸(3日連続年初来の高値)となった。主な株価指数では東証2部指数、マザーズ指数が軟調。

 後場は、個別物色の色彩が濃くなり、日本空港ビルデング<9706>(東1)が空港への案内ロボや移動支援ロボなどの導入など材料に一段ジリ高となり、日経平均への寄与度の大きい東京エレクトロン<8035>(東1)も米国の半導体関連指標の上昇などが言われて一段ジリ高。イワキポンプ<6237>(東2)は業績の前提が1ドル98円とされて為替差益への期待が強まり高値更新。リファインバース<6531>(東マ)は廃カーペット再生処理契約社数の増加などが言われて連続高値。タツモ<6266>(JQS)は12月期末の株式3分割に期待とされて出直りを拡大。

 14日新規上場のシンシア<7782>(東マ・売買単位100株)はネットと実店舗の両面展開でコンタクトレンズなどの販売を行い、公開価格は2100円。9時10分に公開価格を7.1%下回る1950円で初値がつき、高値は後場の2340円、終値は2228円と好調だった。

 東証1部の出来高概算は23億1008万株(前引けは11億2244万株)、売買代金は2兆9082億円(同1兆3269億円)。1部上場1998銘柄のうち、値上がり銘柄数は1208(同1210)銘柄、値下がり銘柄数は656(同661)銘柄。

 また、東証33業種別指数のうち値上がりした業種は29業種(前引けも29業種)となり、値上がり率上位の業種は、金属製品、水産・農林、銀行、ガラス・土石、空運、精密機器、建設、石油・石炭、陸運、鉄鋼、機械、化学、ゴム製品、などだった。

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