【株式市場】円高が再燃し日経平均は後場下げ幅を広げるが材料株物色は旺盛

株式

◆日経平均の終値は1万9134円70銭(229円97銭安)、TOPIXは1535.41ポイント(14.99ポイント安)、出来高概算(東証1部)は20億700万株

 12日後場の東京株式市場は、気がつくと円相場が強含んでいる展開になり、13時頃には前日夕方から1円50銭もの円高になる1ドル114円台前半に入ったことなどが影響し、日経平均は13時30分にかけて295円65銭安(1万9069円02銭)まで下押して本日の安値をつける場面があった。ただ、トヨタ自動車<7203>(東1)などは前場の 安値を割らずに底堅いため、日経平均も持ち直した。東証2部指数、マザーズ指数、日経JASDAQ平均などもそろって軟調。

 後場は、材料株を個別に物色する動きが強まり、日本カーボン<5302>(東1)が炭化ケイ素繊維を材料に後場寄り後に一段高。クリーク・アンド・リバー社<4763>(東1)は正午過ぎに発表した四半期決算が好感されて急伸し約1週間ぶりに高値を更新。ジュンテンドー<9835>(東2)は10日発表の四半期決算が連日好感されて2日連続ストップ高。アスカネット<2438>(東マ)はBMWの近未来車に空中結像技術が使われたとの発表が好感されてストップ高。ベルグアース<1383>(JQS)はタイ企業との提携によるアジア展開などに期待が強く2日連続ストップ高。

 東証1部の出来高概算は20億700万株(前引けは9億3560万株)、売買代金は2兆3761億円(同1兆498億円)。1部上場2004銘柄のうち、値上がり銘柄数は327(同390)銘柄、値下がり銘柄数は1600(同1509)銘柄。

 また、東証33業種別指数は2業種(前引けは4業種)のみ値上がりし、値上がりした業種は、石油・石炭、水産・農林、のみだった。

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