【株式評論家の視点】弁護士ドットコムは有料会員サービスは順調に伸びる、下値買い妙味膨らむ

株式評論家の視点

 弁護士ドットコム<6027>(東マ)は、2014年12月に東京証券取引所マザーズに上場。同社は、世界中の人達が「生きる知恵=知的情報」をより自由に活用できる社会を創り、人々が幸せに暮らせる社会を創造するため、「専門家をもっと身近に」を理念として、 人々と専門家をつなぐポータルサイト「弁護士ドットコム」「税理士ドットコム」「ビジネスロイヤーズ」、 弁護士事務所および税理士事務所の業務支援サービス 「弁護士ドットコムPro」「税理士ドットコム Pro」「弁護士ドットコムキャリア」、 Web完結型クラウド契約サービス「クラウドサイン」を提供している。

 今2017年3月期第3四半期において、「弁護士ドットコム」では、ユーザーに向けた有益なコンテンツの提供やユーザビリティの向上に注力するとともに、身近な話題を弁護士が法的観点から解説するオウンドメディア「弁護士ドットコムニュース」の記事配信による認知度向上に注力。16年12月における月間サイト訪問者数は774万人(前年同月比14.8%増)と増加。第3四半期会計期間末時点の会員登録弁護士数は12,125人(前年同月比30.6%増)、そのうち、 弁護士マーケティング支援サービスの有料会員登録弁護士数は2,972人(同41.3%増)。「弁護士ドットコム」の有料会員サービスの有料会員数が91,546人(同36.2%増)で、各サービスの会員数は順調に増加している。

今2017年3月期第3四半期業績実績は、売上高が11億7400万円(前年同期比51.0%増)、営業利益が2億7900万円(同27.6%増)、経常利益が2億7900万円(同28.2%増)、純利益が1億7800万円(同33.4%増)に着地。

 今17年3月期業績予想は、売上高が16億4200万円(前期比47.3%増)、営業利益が4億円(同35.5%増)、経常利益が3億9800万円(同35.4%増)、純利益が2億4000万円(同34.5%増)を見込む。

 株価は、昨年11月30日につけた昨年来の高値829円から同12月9日安値671円まで短期調整を挟んで1月30日高値798円と上昇。上げ一服となっている。「弁護士ドットコム」の有料会員サービスは順調に伸びており、来18年3月期2ケタ増収増益の高い伸びが観測されており、日柄調整が進めば、上値を試すことが予想される。700円どころの下値水準まで押す場面があれば、中長期的な視点で買い妙味が膨らみそうだ。(株式評論家・信濃川)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る