北越銀行は10年ぶりの高値、第四銀行と「経営統合に関して検討」など好感

株式市場 銘柄

■米国債の利回り上昇(値段は下落)によるリスク不安が後退する雰囲気

 北越銀行<8325>(東1)は17日の後場、一段ジリ高となり、13時30分にかけて5%高の2895円(147円高)まで上げて2007年以来約10年ぶりの高値に進んだ。「新潟県の第四銀行(新潟市)と北越銀行(長岡市)が経営統合に向けて最終調整に入った。来春をメドに持ち株会社をつくって両行がぶら下がり、将来的な合併も検討する」(日本経済新聞17日付朝刊)と伝えられた。第四銀行<8324>(東1)は朝方495円(5円高)まで上げたが軟調小動き。

 一方、北越銀行は東証IR開示で「同行との経営統合に関して検討を行っていることは事実だがが、現時点で決定している事実はない。今後開示すべき事実が発生した場合は、速やかに開示する」と発表した。

 なお、3月10日には、米国国債の利回り上昇(値段は下落)傾向などを受けて金融庁が地銀の運用リスクを注視し、立ち入り検査の第一弾として、荘内銀行・北都銀行のフィデアホールディングス<8713>(東1)、新潟県の北越銀行<8325>(東1)、岐阜県の十六銀行<8356>(東1)に検査を開始すると伝えられた。しかし、本日は統合の検討が明らかになったため、こうしたリスクに関する不安感が後退する雰囲気がある。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国内初、HVO51%混合燃料が建設現場で稼働  大成建設<1801>(東証プライム)とユーグレナ…
  2. ■従来の制作プロセスを刷新しAI時代の人材育成を推進  武蔵精密工業<7220>(東証プライム)は…
  3. ■高速道路で手放し運転が可能に、新開発「Honda SENSING 360+」がACCORDの運転支…
2025年7月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

ピックアップ記事

  1. ■5月訪日客数が過去最高、6月も好調持続の見込みで市場活況  足元のインバウンド需要は、好調に推移…
  2. ■インバウンド関連株は「トランプ関税」のリーチ圏外で小型割安株特性を発揮  「たかが1%、されど1…
  3. ■内需株に広がる「トランプ・ディール」回避の波  東京電力ホールディングス<9501>(東証プライ…
  4. ■日米関税交渉、7月9日に運命の日「90日猶予」迫る潮目  「三日、三月、三年」とは、潮目、変わり…
  5. ■祝日と金融政策が交錯する7月  7月は、7月21日が「海の日」が国民の祝日に制定されてからフシ目…
  6. ■「MMGA」効果の造船株・海運株は「海の日」月間キャンペーン相場も加わり一段高を期待  あと1カ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る