【注目銘柄】パレモは17年2月期業績予想を増額修正、収益改善評価して16年9月高値試す

注目銘柄

 パレモ<2778>(JQ)に注目したい。婦人衣料専門店チェーンを展開している。3月21日、17年2月期非連結業績予想の増額修正を発表した。株価は戻り歩調だ。そして急伸した16年9月高値に接近している。収益改善を評価して上値を試す展開が期待される。

 17年2月期の非連結業績予想は、売上高を5億93百万円増額して16年2月期比9.6%減の246億93百万円、営業利益を27百万円増額して同4.6倍の6億27百万円、経常利益を25百万円増額して同3.4倍の6億45百万円、そして純利益を1億44百万円増額して3億24百万円(16年3月期は3億13百万円の赤字)とした。

 売上高は減収幅が縮小した。秋冬シーズンの販売が順調に推移し、下期の既存店売上高が想定98.5%に対して実績103.6%とプラスに転じた。利益は増益幅が拡大した。前回予想に対して売上高が上回ったことに加えて、在庫低減による商品鮮度向上や回転日数改善への取り組みの効果、不採算店閉鎖など経費削減への取り組みの効果が寄与した。なお純利益については、特別損失に見込んでいた減損損失が減少したことも寄与する。

 株価は急伸した16年9月高値368円から一旦反落したが、調整一巡して戻り歩調の形だ。そして2月21日に359円、3月8日に354円まで上伸して16年9月高値に接近している。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。収益改善を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る