キャリアリンクの17年2月期はBPO関連事業の受注が好調で増収増益

■製造技術系事業・一般事務事業ともに好調推移

 キャリアリンク<6070>(東1)の17年2月期業績は、BPO関連事業全体の受注高が好調に推移したことなどから、売上高は前期比11.2%増の184億59百万円、営業利益は同4.3%増の10億円、経常利益は同5.2%増9億93百万円、純利益は同8.6%増の6億42百万円と増収増益を達成した。

 事業別に見ると、BPO関連事業では、金融関連及び新電力関連業務などの受注高が好調に推移し、また、前期(16年2月期)第3四半期から始まったマイナンバー関連の各種業務や臨時給付金関連業務が今期(17年2月期)は期初から順調に稼動するなど官公庁向けBPO案件も見込みどおりに受注できたことなどから、売上高は前期比12.3%増の121億93百万円となった。

 CRM関連事業では、コールセンター案件の新規受注は順調に推移したものの、コールセンター業務に付随して関連業務も同一案件で受注できたためBPO関連事業の受注となった案件があったこと、また前期(16年2月期)にあった大型スポット案件の業務が終了したことなどもあり、売上高は同1.0%減の29億3百万円となった。
 
 製造技術系事業では、食品加工業者及び総合家電大手や自動車・医療機器メーカー等からの受注量が好調に推移し、売上高は同29.9%増の21億20百万円となった。

 一般事務事業では、事務センター等既存案件の業務が順調で、売上高は同4.5%増の12億42百万円だった。

 今期(18年2月期)通期の業績見通しは、売上高は前期比3.2%増の190億56百万円、営業利益は同29.1%減の7億9百万円、経常利益は同29.5%減の7億円、純利益は同27.2%減の4億67百万円としている。

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