【株式評論家の視点】大和コンピュータはITで結ぶ農業「i – 農業R」が注目、押し目は買い妙味が膨らむ

株式評論家の視点

 大和コンピュータ<3816>(JQS)は、基幹系業務アプリケーション・Web関連システムの設計、ソフトウェア開発・運用支援、システムコンサルティング、関連機器販売、パッケージソフトの開発・販売、コンサルティング、SaaS/ASPサービス、農作物の生産・加工・販売などを行っている。

 ソフトウェア開発関連事業においては、引き続き高品質なシステムを提供するために開発・サポート体制と営業面での充実を図っている。サービスインテグレーション事業では、クラウド化が進むなか同社ASP・SaaS製品(Pt-school、Pt-fitness)によるハイレベルなサービスの強化に取り組んでいる。また、農業分野はITで結ぶ農業『i – 農業R』の具現化促進に向けて様々な研究・チャレンジに取り組んでいる。

 今2017年7月期第2四半期業績実績は、売上高11億2200万円(前年同期比0.7%増)、営業利益1億4800万円(同19.0%減)、経常利益1億5600万円(同15.7%減)、純利益1億500万円(同12.6%減)に着地。
 
 今17年7月期通期業績予想は、売上高22億6000万円(前期比1.1%増)、営業利益2億9000万円(同1.8%増)、経常利益2億9500万円(同1.4%増)、純利益2億円(同15.4%増)を見込む。年間配当予想は期末一括20円を予定している。

 株価は、2月23日に年初来高値1418円と上昇。4月5日高値1383円と買い直された後、4月14日に年初来安値1148円まで調整を挟んで上昇している。サービスインテグレーション事業関連の受注が好調で第2四半期業績は計画を上回っており、通期業績予想の上振れも視野に入る。また、大阪府立大学が中心となって運営する「新世代植物工場研究開発実証評価プロジェクト」へ、4月1日付でプロジェクト企業として参加することになったと発表。ITで結ぶ農業『 i – 農業R』を目指して、静岡県袋井市で土を使わない「養液栽培」を行っていることや自社農場でのノウハウを元にシステム開発を行った農場管理システムなど農業関連システムへの取り組みが中長期的な視点で注目される。1150円どころは下値圏として意識されており、再度レンジ上限の1400円どころまで上昇する場面は期待されることから、ここから押し目は買い妙味が膨らみそうだ。(株式評論家・信濃川)

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