【材料でみる株価】アルトナーは自律調整一巡、派遣需要高水準で18年1月期も2桁増益予想

■自律調整一巡して上値試す展開へ

 アルトナー<2163>(JQ)に注目したい。機械、電気・電子、ソフトの設計・開発分野を中心に技術者派遣事業を展開している。派遣需要が高水準で18年1月期も2桁増益予想である。そして配当も実質増配予想である。株価は3月の上場来高値から一旦反落したが、自律調整が一巡し、好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■技術者派遣需要が好調に推移

 18年1月期の非連結業績予想は、売上高が17年1月期比8.1%増の55億68百万円、営業利益が同12.8%増の6億23百万円、経常利益が同11.0%増の6億26百万円、純利益が同18.6%増の4億31百万円としている。

 自動車分野や情報通信分野を中心として技術者派遣需要が好調に推移する見込みだ。なお月次動向を見ると、稼働率は17年2月98.6%、3月98.1%と高水準で推移している。18年1月期も好業績が期待される。

 配当予想は年間26円(第2四半期末13円、期末13円)としている。17年2月1日付の株式2分割を考慮して17年1月期の年間45円を22円50銭に換算すると、実質的に3円50銭増配となる。

 株価(17年2月1日付で株式2分割)は3月31日の上場来高値1462円から利益確定売りで一旦反落したが、大きく下押すことなく1100円台から切り返す動きだ。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドだ。自律調整が一巡し、好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)

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