【引け後のリリース】キヤノンが欧州社を買収しネットワーク監視カメラ拡充

引け後のリリース

■スウェーデンのアクシス社を3月に友好的TOBと発表

引け後のリリース、明日の1本 キヤノン<7751>(東1)は10日の大引け後、ネットワークビデオソリューションで世界的大手のアクシスコミュニケーションズ(スウェーデン)の発行済普通株式の全株を対象とした公開買付け(TOB)を実施し、連結子会社化を目指スト発表した。友好的なTOBであり、アクシス社の取締役会は本TOBへの応募を同社株主に推奨する旨を決議し、また、本TOB対して、アクシス社創業者を含む上位3株主(合計で発行済普通株式の約39.5%を保有)から、本TOBに応募する旨の同意を得ているとした。3月初旬からTOBを開始する予定とした。

株価は3780円前後で推移し、昨年12月の4045円を高値に微調整だが下げ止まる動きとなっている。 発表をかいつまむと、アクシス社はネットワークビデオソリューション業界のグローバルリーダーで、革新的な製品・サービスを創出し続けてきた。キヤノンは、重要戦略の一つとして映像監視システムの市場とネットワーク監視カメラ事業を有望な新規事業の一つと捉え、今後のキヤノングループにおける成長の原動力として位置付けている。

アクシス社はストックホルム証券取引所に上場しており、売上高は54億5千万クローナ(2014年12月期、約770億円)、純利益は5億3900万クローナ(同77億円)。

今回、双方の経営リソースを有効活用することで、ネットワーク監視カメラシステムにおける世界No.1をより確かなものとし、更なる飛躍を目指す。

このところの株価は昨年12月に4045円の昨年来高値をつけ、その後は微調整となって3780円前後で推移している。12月決算を発表した翌日の1月29日は市場予想に届かなかったとされて5.1%安(201.5円安)となったが、この日は日経平均も米国株安を受けて189円安となったため、この影響が少なからずあったとの見方だ。微調整相場は2700円前後で下げ止まる動きとなっており、出直る材料を探りながら上値を試す動きが見込めそうだ。

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