アイルの第3四半期は「CROSS-OVERシナジー」戦略効果により、2ケタ増収大幅増益

■ストック型ビジネス商材の販売実績が大きく伸長

 中堅・中小企業向けに販売在庫システムを展開するアイル<3854>(JQG)の第3四半期は、「CROSS-OVERシナジー」戦略効果により、同社 グループが重視するストック型ビジネス商材の販売実績が大きく伸長し、利益体質の強化が図られていることから、2ケタ増収大幅増益となった。

 「CROSS-OVERシナジー」戦略とは、独自の提案スタイルで、「リアル」と「Web」それぞれの商材を複合的に提案することで、顧客の業務効率と販売力強化を実現するもの。したがって、同社グループにとっては、商談時の競合力を強化するだけでなく、顧客満足度も向上させるものとなっている。

 今期17年7月期第3四半期連結業績は、売上高62億16百万円(前年同期比11.9%増)、営業利益3億25百万円(同71.1%増)、経常利益3億43百万円(同69.5%増)、純利益2億16百万円(同60.3%増)となった。

 今通期連結業績予想は、前期比で売上高14.0%増、営業利益6.4%増、経常利益9.1%増、純利益9.8%増と第3四半期の利益面での成長率と比較すると物足りなさが感じられる。

 そこで、進捗率を前年同期と比較すると、売上高69.1%(前年同期70.3%)、営業利益81.0%(同50.5%)、経常利益80.1%(同51.5%)、純利益79.4%(同54.6%)と利益面での進捗率が前年と比較して大幅に進んでいることから上振れが期待できそうである。

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