【業績でみる株価】ニッタは上場来高値更新の展開、18年3月期1Qは2桁営業増益、進捗率高水準で通期増額の可能性

 伝動用ベルトの草分けで、ベルト・ゴム製品やホース・チューブ製品を主力としているニッタ<5186>(東1)の18年3月期第1四半期は2桁営業増益だった。進捗率が高水準であり、通期予想は増額の可能性が高いだろう。株価は上場来来高値更新の展開だ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■18年3月期1Qは2桁営業増益、進捗率高水準で通期予想は増額の可能性

 18年3月期第1四半期(4月~6月)連結業績は、売上高前年同期比13.3%増の181億52百万円、営業利益が12.3%増の13億63百万円、経常利益が16.5%増の28億66百万円、純利益が6.5%増の21億67百万円だった。

 国内は物流業界向けや半導体製造装置業界向け、海外は北米・中南米における自動車業界向けや物流業界向け、アジアにおける半導体業界向けが好調に推移し、先行投資コストを吸収して2桁増収、2桁営業増益だった。経常利益と純利益は持分法投資利益の増加も寄与した。

 通期の連結業績予想は売上高が17年3月期比5.7%増の680億円、営業利益が7.3%増の46億円、経常利益が4.6%増の101億円、純利益が4.0%増の82億円としている。なお17年12月27日付(予定)で東洋ゴム工業グループの化工品事業(建築用免震ゴム事業を除く)を取得して子会社化する。

 通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高26.7%、営業利益29.6%、経常利益28.4%、純利益26.4%と高水準である。需要が高水準に推移して通期予想は増額の可能性が高いだろう。

■株価は上場来高値更新の展開、好業績評価して上値試す

 株価は本日8月28日に3900円まで上伸した。上場来高値更新の展開だ。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドである。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■シスルナ経済圏構築に向け、グローバルなパートナーシップを強化  ispace(アイスペース)<9…
  2. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  3. ■物価高・人手不足が直撃、倒産件数29カ月連続で増加  帝国データバンクの調査によると、倒産件数が…
2024年12月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031  

ピックアップ記事

  1. ■業績上方修正、増配、自己株買い…メガバンクが躍進  同コラムでは、11月11日付けで業績を上方修…
  2. ■サンタクロースはGPIF?日経平均急騰の背景と、日米中銀の思惑  突如、「餅つき相場」、「クリス…
  3. ■低位株と割安銘柄で挑む12月決算市場  12月期決算銘柄の師走相場では、業績を上方修正し増配を発…
  4. ■師走相場、守りと攻めの二刀流で挑む年末投資戦略  「守るも攻めるも」あと1カ月である。師走相場が…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る