ミロクの第3四半期は利益面で既に通期予想を上回る

■主力製品である上下二連銃及びボルトアクションライフル銃の販売が欧米市場で順調に推移

 猟銃国内首位のミロク<7983>(東2)の第3四半期は、利益面で既に通期予想を上回った。

 主力の猟銃事業は、主力製品である上下二連銃及びボルトアクションライフル銃の販売が欧米市場で順調に推移し、また8月の大型設備更新に伴う生産停止を見越した5月への前倒し生産 を行ったことにより、販売数量は前年同期を上回った。利益面では、増産や高付加価値製品の販売が好調で前年同期を上回った。

 工作機械事業の部門別の売上高は、ツール部門で前年同期を若干下回ったものの、主力の機械部門で高価格製品の販売が奏功、また加工部門も堅調に推移した。

 自動車関連事業の主力の純木製ステアリングハンドルの販売数量は減少したものの、3Dドライ転写ハンドル等の数量が安定したことや、昨年12月から一部製品の価格改定を実施した。

 その結果、17年10月期第3四半期連結業績は、売上高96億71百万円(前年同期比9.7%増)、営業利益10億19百万円(同61.6%増)、経常利益11億33百万円(同78.5%増)、純利益8億76百万円(同131.4%増)となった。最終利益は、在外子会社の清算結了に伴う特別利益を計上したことにより3ケタの増益となった。

 通期連結業績予想は、当初予想を据え置いているが、第3四半期で既に利益面では、通期予想を上回っている。

 ちなみに、通期連結業績予想は、売上高124億円(前期比3.8%増)、営業利益9億70百万円(同10.6%増)、経常利益10億50百万円(同14.3%増)、純利益7億円(同23.4%増)を見込む。

 株価は、高値圏で推移している。しかし、PBR0.73倍は割安といえる。

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