【話題株】セルシードの出来高が増勢、台湾企業との事業が順調に動き始め入金開始

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■3月に最大12億5000万円程度および別途収入を受領する提携契約を締結し本格稼動

 セルシード<7776>(JQG)は20日の後場、483円(1円高)をつけて売買をこなし、出来高をみると、ここ1週間ほどの一日平均出来高を午前中の半日で上回った。9月中旬からは下げ止まりながら480円前後でモミ合っている。出来高の増加は基調変化の兆しとされるため、1ヵ月少々続いた調整相場を終えて新たな相場に移行する可能性に注目する様子がある。

 同社は、細胞シートなどの再生医療ベンチャー企業。9月19日、細胞シート再生医療事業について、3月に提携した台湾のMetaTech社との事業契約が順調に動き始めたと発表し、最初のパッケージデータを提供開始したことにより、19日に最初の入金(6000万円)があったとした。さらに、同パッケージデータの提供完了時には別途4000万円を受領する契約のため、提供が完了する予定の来期(18年12月期)には、合わせて少なくとも1億円の売り上げが見込めることになった。

 3月の提携発表では、提携の対価として最大12億5000万円程度を受領する予定であり、さらに上記とは別途、上市(販売)に至った際には売上高に応じた数%程度のロイヤルティ収入を受領する予定とした。 

 今回の売り上げの計上は来期の予定とするが、同社の今期・2017年12月期の連結業績見通しは、売上高に相当する営業収益が1.0億円、純利益は12.3億円の赤字(第2四半期の業績を発表した8月10日現在)。台湾・MetaTech社との事業契約は、すぐにではないが、同社の業績を大きく変貌させることになるため注目する動きが出始めている。(HC)

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