マルマエ:18年8月期 期初からスタート好調

■生産力強化、受注・出荷検収拡大に高水準で対応

 半導体・FPD製造装置用の真空部品など、精密切削加工のマルマエ<6264>(東マ)の前8月期は半導体、FPD両事業分野が好調な受注・出荷検収で35.4%の増収と好調に推移し好業績となった、新年度入りした9月も引き続き好調を維持し、受注を上回る出荷検収が進むなど高水準で推移した。
 全体の受注残高は831百万円となり、対前月増減率1.3%増、対前年同月増減率110.0%増と好調であった。

 半導体分野では積極的な設備投資により生産力が継続して増え、出荷検収も拡大、受注力も強化した。受注は対前月増減率2.8%増、対前年同月増減率105.0%増の567百万円と、さらに好調に推移した。
 FPD分野の残高は258百万円(前月比3.9%減)ながら、前年同月に比べ148.1%増加しており、高水準の受注を上回る出荷検収が続いたことを物語っている。

■短期的には増減を繰り返す~顧客動向:発注傾向変化も

 今後の見通について同社取締役藤山敏久氏は、「好調な市場環境にある半導体分野は、需要増に伴い段階的受注増が見込まれ、強化した生産力拡大効果で高水準な受注・出荷検収が続く。顧客動向は数ヶ月分まとめて発注する傾向があり、短期的には増減を繰り返すと見ている。中長期的には市場拡大に見合う投資で受注に注力する。FPD分野は、第10.5世代大型液晶パネル向けと有機EL関連装置が中長期的に需要拡大する」と見ている。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る