【注目銘柄】技研製作所はモミ合い上放れて高値更新、18年8月期も増収増益予想

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 技研製作所<6289>(東1)に注目したい。油圧式杭圧入引抜機などの建設機械事業、および圧入工事事業を展開している。需要が高水準で18年8月期も増収増益予想である。そして増額余地もありそうだ。株価はモミ合いから上放れて高値更新の展開となった。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■17年8月期2桁増収増益、18年8月期も増収増益予想

 17年8月期連結業績は、売上高が16年8月期比17.9%増の259億65百万円、営業利益が24.6%増の51億24百万円、経常利益が27.7%増の51億98百万円、純利益が34.7%増の36億71百万円だった。

 建設機械事業は20.9%増収、16.0%増益だった。防災関連やインフラ長寿命化関連の公共工事を中心に需要が伸長し、圧入機サイレントパイラーの販売が好調に推移した。圧入工事事業は11.3%増収、34.5%増益だった。地震や津波に粘り強い「インプラント堤防」の受注が高水準に推移した。南海トラフ地震対策として行われた高知県での海岸堤防改良工事等の実績をベースに、河川堤防補強等への採用が広がり、全国的な普及段階に入っている。

 18年8月期連結業績予想は、売上高が17年8月期比5.9%増の275億円、営業利益が13.2%増の58億円、経常利益が12.5%増の58億50百万円、純利益が8.9%増の40億円としている。需要が高水準に推移して増収増益予想である。増額余地もありそうだ。なお建設機械事業では17年7月にPPTS自動運転技術を発表し、18年8月期中の実用化を目指している。

■株価はモミ合い上放れて高値更新、好業績評価して上値試す

 株価(17年6月30日付で東証2部から東証1部に市場変更)は3000円近辺でのモミ合いから上放れ、6月3240円を突破して高値更新の展開となった。10月17日には3485円まで上伸した。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって中段保ち合いから上放れの形となった。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)

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