【注目銘柄】ダイセキは08年来高値圏、18年2月期大幅増益予想で再増額の可能性

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 ダイセキ<9793>(東1)に注目したい。工場廃液中間処理・リサイクル事業を主力として、子会社ダイセキ環境ソリューション<1712>が土壌汚染調査・分析・処理事業も展開している。18年2月期第2四半期累計は計画超の大幅増益だった。通期も増額修正して大幅増益予想である。さらに再増額の可能性が高いだろう。株価は08年来の高値圏だ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■18年2月期2Q累計は計画超、通期も大幅増益予想で再増額の可能性

 10月2日発表した18年2月期第2四半期累計(3~8月)連結業績(9月19日に増額修正)は、売上高が前年同期比8.9%増の249億16百万円、営業利益が21.4%増の44億62百万円、経常利益が22.5%増の45億54百万円、そして純利益が44.7%増の29億60百万円だった。

 ダイセキ環境ソリューションの利益が17年3月完成した新たな土壌汚染洗浄工場の立ち上げ費用増加で計画を下回ったが、資源価格・為替・リサイクル製品価格が安定し、主力の工場廃液中間処理・リサイクル事業が好調に推移した。計画を上回る増収・大幅増益だった。

 18年2月期通期の連結業績予想は(9月19日に売上高を10億40百万円、営業利益を3億40百万円、経常利益を3億90百万円、純利益を5億20百万円、それぞれ増額修正)は、売上高が17年2月期比12.6%増の498億40百万円、営業利益が22.4%増の87億20百万円、経常利益が22.4%増の88億50百万円、純利益が33.0%増の55億円としている。主力の工場廃液中間処理・リサイクル事業が好調に推移する。なお通期予想の増額は第2四半期累計の超過達成分を上乗せして下期予想を据え置いた形だ。

 修正後の通期予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が50.0%、営業利益が51.2%、経常利益が51.5%、純利益が53.8%である。ダイセキ環境ソリューションの土壌汚染調査・分析・処理事業は、当年度受注案件の売上計上が第4四半期(12~2月)に集中し、年度後半から国内大規模プロジェクトが徐々に始動する見込みであることも考慮すれば、通期予想は再増額の可能性が高いだろう。

■株価は08年来の高値圏、好業績評価して上値試す

 株価は9月21日に2960円まで上伸した。08年来の高値圏だ。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって緩やかな上昇トレンドである。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)

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