【業績でみる株価】ハピネットは戻り歩調、18年3月期2Q累計が計画超の大幅増収増益で通期も2桁増益予想

 ハピネット<7522>(東1)は、玩具事業を主力として、映像音楽事業、ビデオゲーム事業、アミューズメント事業も展開している。18年3月期第2四半期累計は計画超の大幅増益だった。通期も2桁増益予想である。株価は戻り歩調だ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■玩具事業を主力に映像音楽やビデオゲームも展開

 玩具事業を主力として、映像音楽事業、ビデオゲーム事業、アミューズメント事業も展開している。

■18年6月期2Q累計は計画超の大幅増収増益、通期も2桁増益予想

 11月10日発表した18年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結業績は、売上高が前年同期比17.1%増の848億27百万円で、営業利益が2.1倍の17億61百万円、経常利益が2.2倍の16億40百万円、純利益が3.2倍の10億44百万円だった。ビデオゲーム事業の好調が牽引し、9月25日の増額修正値を上回る大幅増収増益だった。

 玩具事業は1.2%減収だったが、販管費減少で16.0%増益だった。映像音楽事業は映画「君の名は」などのパッケージの好調で14.6%増収、2.1倍増益だった。ビデオゲーム事業は任天堂のスイッチ本関連ソフトなどの好調で73.8%増収となり、利益は大幅に黒字化した。アミューズメント事業はカプセル玩具が好調だが、カードゲーム商材が低調で2.1%減収だった。ただし利益はロケーション見直しなどで18.5%増益だった。

 通期の連結業績予想は、売上高が17年3月期比3.4%増の1800億円、営業利益が13.6%増の42億円、経常利益が14.9%増の40億円、そして純利益が22.5%増の25億円としている。

 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が47.1%、営業利益が41.9%、経常利益が41.0%、純利益が41.8%である。やや低水準の形だが、クリスマス・年末年始商戦が最大の需要期となり、下期の構成比が高い季節要因を考慮すれば高水準と言えるだろう。

■株価は戻り歩調、好業績を評価して上値試す

 株価は戻り歩調だ。9月13日の直近安値1662円から切り返して11月14日には2119円まで上伸した。そして6月の年初来高値2234円に接近している。11月15日の終値は2009円、今期予想連結PERは18倍近辺、時価総額は約483億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線に続いて26週移動平均線を回復した。基調転換を確認した形だ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■金融・医療・公共分野に特化した高精度処理、低コストで安全運用可能  NTT<9432>(東証プラ…
  2. ■ジャイアンツ球場隣接の221邸、シニアの健康・交流を支える新拠点に  フージャースホールディング…
  3. ■IT・スタートアップ中心に若手CEO台頭、経営のスピード化が進展  帝国データバンクは10月14…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る