【注目銘柄】コメ兵は年初来高値更新、18年3月期2Q累計が計画超で通期予想にも再増額余地

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 コメ兵<2780>(東2)に注目したい。ブランド・ファッション品を中心に中古品買取・販売を展開している。18年3月期第2四半期累計は8月の増額修正値を上回った。通期予想にも再増額余地がありそうだ。株価は年初来高値更新の展開だ。収益改善基調を評価して上値を試す展開が期待される。

■18年3月期2Q累計が計画超で通期予想にも再増額余地

 11月13日発表した18年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結業績(11月8日に2回目の増額修正)は、売上高が前年同期比9.5%増の207億63百万円、営業利益が4億61百万円(前年同期は67百万円の赤字)、経常利益が4億72百万円(同88百万円の赤字)、純利益が2億95百万円(同28百万円の赤字)だった。

 主力のブランド・ファッションの売上高が、大型店の新規出店や各種販売促進策の効果で10.1%増収と好調に推移した。増収効果や売上総利益率改善効果で収益改善した。店舗展開は17年5月に大型店の新宿店、名駅店を新規出店した一方で、5月にキャナルシティ博多店、7月に栄セントラルパーク店、8月にホワイティ梅田店を退店した。タイヤ・ホイール事業も3.8%増収と堅調だった。全体の売上総利益率は28.6%で1.7ポイント上昇した。

 通期連結業績予想(8月14日に増額修正)は売上高が17年3月期比7.9%増の433億円、営業利益が59.8%増の13億30百万円、経常利益が63.1%増の13億30百万円、純利益が2.2倍の8億円としている。

 月次売上状況(単体ベース)を見ると、全社売上高は4月が前年比4.3%増、5月が11.7%増、6月が7.0%増、7月が20.5%増、8月が16.4%増、9月が1.6%増、10月が32.3%と好調に推移している。通期予想にも再増額余地がありそうだ。

■株価は年初来高値更新、収益改善基調を評価して上値試す

 株価は年初来高値更新の展開で11月13日には2329円まで上伸した。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。収益改善基調を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)

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