マルマエ:11月受注残高、好調を維持

分野別 過去一年間の四半期売上高と月次受注残高の推移

■生産力強化で出荷検収も高水準ながら残高更新

 半導体・FPD製造装置用の真空部品など、精密切削加工のマルマエ<6264>(東マ)高水準で推移する受注残高について11月末の状況を開示した。
 当社全体の受注残高は順調な出荷検収が続く中、5月以降毎月末残高が8億円超の高水準で推移している。

 半導体分野においては、出荷検収は高水準に推移しながら、受注も好調であった上に、一部の品種で数ヶ月分のまとめ受注もあったことから、対前月増減率は18.8%増、対前年同月増減率では124.2%増となり金額では過去1年間の最高額である665百万円を記録した。
 FPD分野では、引き続き順調な受注が続くが出荷検収も高水準で推移し、月末残高の対前月増減率は24.9%減となったが、対前年同月増減率では47.4%の大幅増で213百万円であった。
 その他分野については大きな動きがなかった結果、当社全体の11月末受注残高は、対前月増減率5.1%増、対前年同月比で99.1%増と倍増し882百万円であった。

■半導体:出水が一部稼動4月~能力の拡大に合わせ受注増見込む

FPD分野:10.5世代&有機EL関連で高需要安定拡大続く

 半導体分野の好調な市場環境を背景に、生産能力の拡大へ向けた設備投資も進み受注も順調だが、今後の見通しについて同社は、「半導体分野では、生産能力の拡大に合わせ、段階的な受注増加が見込まれる。受注残としては、受注と出荷のバランスや顧客のまとめ発注の影響も想定されるが、拡大傾向が続くと見ている。中長期的にも市場拡大が見込めることから、来年4月に一部稼動開始予定の出水事業所へ、継続的投資を行い受注拡大を図る。」と前向きであり、FPD分野についても、顧客の需要予測などを踏まえ、「第10.5世代大型液晶パネル向けと有機EL関連装置の高水準な需要が1年以上安定して続く」(藤山取締役談)見通しを持っている。

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