ispace、シリーズ3ランダー基本設計審査を完了、2028年「ミッション4」打ち上げへ前進

■JAXA筑波センターで熱真空・振動試験を実施、商業化モデルの信頼性を確認

 ispace(アイスペース)<9348>(東証グロース)は10月2日、経済産業省のSBIR補助金を活用し、2028年に打ち上げを予定する「ミッション4」で使用するシリーズ3ランダー(仮称)の熱・構造に関する基本設計審査を完了したと発表した。筑波宇宙センターで実施した熱真空試験や振動試験など一連の環境試験が終了し、次の開発段階に進む準備が整った。

 同社は2025年4月からJAXA筑波宇宙センターでシリーズ3ランダー(仮称)の熱構造モデル(STM)を用いた環境試験を実施。打ち上げ時の振動や宇宙空間の極端な温度差(約130℃〜マイナス140℃)など過酷な条件を再現し、構造および熱設計の妥当性を確認した。これにより、同ランダーの耐久性と信頼性が実証され、詳細設計・認定試験に進む段階に到達した。シリーズ3ランダー(仮称)は、ミッション2で使用された「RESILIENCE」ランダーより大型化し、高さ約3.6メートル、幅約3.3メートル、重量約1,000キログラム(無燃料時)を想定。ペイロード容量は最大数百キログラムとなる見込みで、商業輸送モデルとしての本格化が進む。

 ispaceは2023年10月に同補助事業「中小企業イノベーション創出推進事業」に採択され、予算上限120億円の支援を受けてシリーズ3ランダー(仮称)の開発を推進している。2027年に予定される米国法人主導の「ミッション3」に続き、2028年のミッション4では日本開発の新型ランダーを用いた月面着陸を目指す。同社はこれまでの2度のミッションで得た知見をもとに、構造設計の認定試験を経てフライトモデル完成へ向けた最終段階に移行する方針であり、月面輸送サービスの商業化とアルテミス計画への貢献を視野に入れている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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