京写は朝安のあと回復し出来高急増、銅箔高騰に押されるが下値買い増加

株式市場 銘柄

■移動平均との兼ね合いで「逆張り買い」「押し目買い」好機の水準に

 プリント基板の専業大手・京写<6837>(JQS)は2月1日、朝方の99円安(546円)を下値に持ち直し、11時を過ぎては85円安(560円)前後で推移し、出来高は急増している。31日の取引終了後に第3四半期の連結業績(2017年4月~12月累計)と3月通期見通しの修正を発表し、国際的な銅箔の高騰などにより、通期の連結営業利益の見通しを従来比34%引き下げたが、むしろ下値を買う動きが急増する形になっている。

 3月通期の連結業績見通しは、売上高は国内・海外とも堅調に推移し210億円(前期比8.3%の増加)を据え置いた。しかしながら、期初からの銅箔価格高騰により、主材料の銅張積層板等の調達コストが上昇を続け、原価を圧迫した。純利益の見通しは従来予想比27%引き下げ、修正後の予想1株利益は27円91銭の見込みとした。

 株価は2016年半ばから傾向的に上昇を続け、300円前後から692円(17年10月)まで上げた。1日は下げたものの、下値には26週移動平均(31日現在は566円前後)、9ヵ月移動平均(同じく561円前後)が走っている。1日は、ちょうどこれらの水準に差しかかってきたため、テクニカル的には「逆張り買い」「押し目買い」の好機とみる投資家が少なくないようだ。(HC)

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