ピクスタが1年ぶりの高値、先行投資の成果発現に期待強まる

株式市場 銘柄

■今期は営業利益を前期比5倍の見込みとしV字急回復を計画

 ピクスタ<3416>(東マ)は16日、1625円(75円高)まで上げて2017年2月以来の1600円台に進み、14時にかけても1600円台で推移。出来高も急増している。

 写真などの投稿・販売サイト「PIXTA(ピクスタ)」などを運営し、14日に2017年12月期の連結決算を発表。今期・18年12月期の見通しを営業利益は5.2倍、純利益は黒字転換とするなど、V字型の急回復の見込みとしたため、注目が強まった。

 17年12月期は、期初から先行投資の年と位置づけており、連結営業利益は89%減の1700万円になるなど大幅減益だったが、売上高は27%増加して22.3億円だった。「PIXTA(ピクスタ)」を韓国でも開始し、すでに開始している台湾、タイでは拡大が続き、売上高は好調に伸びた。また、新規事業として、撮影日時・場所だけでなく肌合いの合いそうなカメラマンの指名もできる出張写真館「fotowa(フォトワ)」、および、「PIXTA」のスマートフォン写真版になる「snapmart(スナップマート)」を開始。積極的な先行投資を行った。

 「PIXTA」の売上高については、掲載されているコンテンツ数の拡大やダウンロード数の増加に比例する形で拡大しており、トップラインは順調に伸びている。このところは、テレビのワイドショー番組などでも使用される頻度が高まっている。

 今期は、こうした投資が成果を上げはじめる見込みとし、業績見通しを、売上高は前期比16%増の25.9億円、営業利益は同じく5.2倍の9100万円、純利益は黒字化して2000万円、1株利益は8円98銭とした。類似企業のない銘柄のため注目度も高いといえる。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■AIとベイジアンネットワーク解析で165項目を抽出、複雑な因果関係を構造化  大正製薬は11月2…
  2. ■Blackwell GPU2140基で研究競争力を拡大  NVIDIA(NVDA:NASDAQ)…
  3. ■銀座の呉服店「むら田」店主・村田あき子の語りをまとめた書籍  KADOKAWA<9468>(東証…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  2. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  3. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  4. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  5. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…
  6. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る