旭化成が堅調転換、「中国、米化学品をダンピング調査」と伝わり「漁夫の利」期待

株式市場 銘柄

■2月の安値を割らず日経平均などに比べ底堅い

 旭化成<3407>(東1)は26日の後場寄り後に回復ピッチを強め、13時にかけて1371.5円(8.5円高)と堅調相場に転換した。知財管理を巡り、米国が中国に貿易制裁を発動したことに対し、「中国、米化学品をダンピング調査=中国、報復の一環か」(時事通信3月26日11時35分)などと伝えられ、日系メーカーに「漁夫の利」を期待する動きが出ているようだ。

 報道によると、「中国商務省は26日、プラスチック製造に使われる化学品「フェノール」が米国などから不当に安く輸入されている疑いがあるとして、ダンピング(不当廉売)調査を始めたと発表した」という。旭化成はフェノール樹脂製の断熱材の大手。

 旭化成の株価は底堅い推移が続いており、日経平均やTOPIXなどが2月の下値を割り込んで一段安相場に突入したのに対し、2月の安値を割らずに値を保っている。(HC)

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