【株式市場】「買わない理由」多く日経平均は弱もみ合いを続け小幅続落

株式

◆日経平均の終値は2万1660円28銭(26円82銭安)、TOPIXは1718.52ポイント(6.78ポイント安)、出来高概算(東証1部)は13億1062万株

 12日後場の東京株式市場は、ファーストリテイリング<9983>(東1)が取引終了後の2月決算発表に期待を強めて一段と強含み、サッポロホールディングス<2501>(東1)は新株予約権付社債の発行による株式価値の希薄化を先取る下げを大きく回復するなど、個別には強い銘柄が少なくなかった。ただ、日経平均ベースでは、オプション4月物などのSQ(清算値・行使価格)算出が12日に迫り、米国のシリア軍事介入警戒などの買わない理由があるためか、日経平均は大引けまで前日終値の水準(2万1667円)を上値に弱もみ合いを続け、小幅だが2日続落となった。東証2部指数、マザーズ指数、日経JASDAQ平均も軟調。

 後場は、マルエツ、カスミなどのユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス<3222>(東1)が11日発表の今期業績見通しなどを好感する形で一段と強含み、ツインバード工業<6897>(東2)は12日の13時に発表した今期見通しが好感されて急伸。ベガコーポレーション<3542>(東マ)は10日発表の今期見通しが好感されて続伸幅を広げて急伸。ジャストプランニング<4287>(JQS)は4月締めの第1四半期業績に注目とされて高値を更新。

 東証1部の出来高概算は13億1062万株(前引けは6億8481万株)。売買代金は2兆1030億円(同1兆299億円)。1部上場2082銘柄のうち、値上がり銘柄数は796(同967)銘柄、値下がり銘柄数は1181(同996)銘柄。

 また、東証33業種別指数は8業種(前引けは11業種)が値上がりし、値上がり率上位の業種は、精密機器、小売り、食品、鉱業、繊維製品、サービス、などとなった。(HC)

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