ポエックは売られ過ぎ感、18年8月期増収・大幅営業増益予想

株式市場 銘柄

 ポエック<9264>(JQ)は、水処理機器の卸売、船舶用エンジン機器・部品の受託製造、スプリンクラー消火装置の製造販売などを展開している。18年8月期は水処理機器やスプリンクラー消火装置の好調で増収・大幅営業増益である。株価は高値圏から急反落したが売られ過ぎ感を強めている。

■水処理機器やスプリンクラー消火装置などを展開

 水処理機器を卸売・保守・メンテナンスサービスする環境・エネルギー事業、船舶用エンジン機器・部品や産業機械部品を製造受託する動力・重機等事業、スプリンクラー消火装置「ナイアス」製造販売の防災・安全事業を展開している。

 なおスプリンクラー消火装置「ナイアス」は、東京電力柏崎刈羽原子力発電所で安全対策に採用された。

■18年8月期増収・大幅営業増益予想

 18年8月期連結業績予想は、売上高が17年8月期比9.3%増の53億99百万円、営業利益が56.6%増の2億02百万円、経常利益が5.9%減の1億72百万円、純利益が24.4%減の1億08百万円としている。上場関連費用などで経常・最終減益だが、水処理機器やスプリンクラー消火装置の好調で増収・大幅営業増益である。

 第2四半期累計(4月6日に増額修正)は売上高が27億21百万円、営業利益が65百万円、経常利益が52百万円、純利益が44百万円だった。有床診療所をターゲットとするスプリンクラー消火装置「ナイアス」の拡販効果で計画を上回った。事業別の売上高は環境・エネルギー事業が11億38百万円、動力・重機等事業が8億76百万円、防災・安全事業が7億06百万円だった。

 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が50.4%、営業利益が32.2%、経常利益が30.2%、純利益が40.7%だった。利益進捗率がやや低水準の形だが、通期ベースで好業績を期待したい。

■株価は売られ過ぎ感

 株価は4月4日の上場来高値7300円から急反落した。第2四半期累計の増額修正で好材料出尽くし、通期予想の据え置きで失望売りとなった可能性がありそうだ。4月25日の終値は4250円、今期予想連結PERは約65倍、時価総額は約75億円である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線に対するマイナス乖離率が20%を超えて売られ過ぎ感を強めている。反発を期待したい。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■GHG排出量削減に貢献  東洋製罐グループホールディングス<5901>(東証プライム)グループの…
  2. ■海外展開を加速  トリドールホールディングス<3397>(東証プライム)は3月25日、カナダ・バ…
  3. ■モビリティカンパニーへの変革を加速  トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は3月22日、20…
2024年5月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ピックアップ記事

  1. ■藤田観光など上方修正済み銘柄が狙い目、決算発表前に高値予約しておくのも有効  大型連休の好調な需…
  2. ■GW市場動向と投資家心理  『目出度さも 中くらいなり おらが春』と詠んだのは小林一茶である。季…
  3. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  4. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る