寿スピリッツの18年3月期は2ケタ増収増益で最高益更新を達成

■配当については35円(前年同期25円)と10円の大幅増配

 寿スピリッツ<2222>(東1)の18年3月期は、2ケタ増収増益で最高益更新を達成した。

 18年3月期連結業績は、売上高373億85百万円(前年同期比14.9%増)、営業利益50億12百万円(同30.3%増)、経常利益50億49百万円(同29.5%増)、純利益35億33百万円(同37.4%増)であった。

 配当については、好業績が継続したこともあり、35円(前年同期25円)と10円の大幅な増配となった。

 セグメント別の業績では、「ルタオ」ブランドを擁するケイシイシイは、売上高118億41百万円(同14.1%増)、営業利益16億57百万円(同14.6%増)と堅調に推移した。

 シュクレイは、フランセとの統合メリットを発揮し、売上高115億46百万円(同24.5%増)、営業利益11億87百万円(同94.3%増)と利益面での急成長が顕著となった。

 寿製菓・但馬寿は、発売50周年を迎えた銘菓「因幡の白うさぎ」の販売強化や「カノザ」ブランドでの催事展開に注力した。生産面では、本社工場において食品安全マネジメントに関する国際規格ISO22000の取得による品質管理の向上に努めると共に、新たな製造ラインの設置及び設備導入をしたことで、売上高104億27百万円(同8.2%増)、営業利益12億29百万円(同15.4%増)となった。

 販売子会社は、売上高55億18百万円(同7.8%増)、営業利益4億09百万円(同8.7%増)であった。

 ただ、九十九島グループは、福岡地区が福岡空港の改装工事に伴う売場縮小などにより苦戦を強いられた結果、売上高33億19百万円(同1.0%増)、営業利益△2億13百万円(前年同期△1億30百万円)と増収ながら、利益面で赤字幅が拡大した。

 その他は、売上高3億39百万円(同22.3%増)、営業利益△52百万円(前年同期△75百万円)となった。

 今期については、魅力溢れる商品及びサービスの提供に努めることで、最高益更新を見込む。

 ちなみに、19年3月期連結業績予想は、売上高406億円(前期比8.6%増)、営業利益58億円(同15.7%増)、経常利益58億50百万円(同15.9%増)、純利益38億20百万円(同8.1%増)を見込む。

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