【注目銘柄】イワキは第2四半期、通期業績予想の上方修正を発表

注目銘柄

■高薬価品の製造量増加、自社原料販売の増加、電子・機能性材料販売の拡大で利益を大幅上方修正

 医薬品・医薬原料商社のイワキ<8095>(東1)は25日引け後、今期18年11月期第2四半期、通期業績予想の上方修正を発表した。

 上方修正の要因は、4月の薬価改定によるマイナス影響がある中、基礎的医薬品の認定による収益のプラス効果など、医療用医薬品が伸長した。利益面では子会社岩城製薬における高薬価品の製造量増加、自社原料販売の増加、電子・機能性材料(有機EL素材)販売の拡大などにより利益が大幅に増加したことによる。

 その結果、今期18年11月期第2四半期連結業績予想の売上高は、前回予想を9億円上回る289億円(前年同期比3.0%増)、営業利益は3億円上回る8億円(同3.2%減)、経常利益は3億60百万円上回る8億60百万円(同5.2%減)、純利益は2億60百万円上回る5億60百万円(同35.5%減)と利益面での大幅な上方修正となる見込み。

 第2四半期の上方修正に伴い、通期業績予想も上方修正となった。売上高は前回と同じ590億円(前期比2.8%増)、営業利益は2億円上回る16億円(同1.8%増)、経常利益は2億70百万円上回る17億20百万円(同3.3%減)、純利益は2億30百万円上回る11億80百万円(同5.0%減)となる見込み。

 利益面については、上半期までの上方修正額より少ない額を下半期にスライドさせていることから、下半期も上半期の好業績が継続すると再度の上方修正が予想される。

 現社長、岩城慶太郎氏は、社長就任1期目より増収大幅増益を達成し、今回の上方修正で前期を上回る可能性が出てきたことから、今後の同氏の事業運営にも注目したいところである。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京・愛知・兵庫で屋外広告も掲出、号外や無料バッティング企画も実施  Major League …
  2. ■新生児対象の臨床試験で抗炎症作用と菌叢改善を実証  森永乳業<2264>(東証プライム)は7月2…
  3. ■「日本栄養・食糧学会大会」で研究成果発表、科学的根拠を提示  味の素<2802>(東証プライム)…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■東証市場、主力株急落と中小型株逆行高で投資戦略二極化  証市場は9月19日に主力株の急落と中小型…
  2. どう見るこの相場
    ■プライム市場の需給悪化を警戒し、個人投資家は新興市場へ資金を逃避  「桐一葉 落ちて天下の秋を知…
  3. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  4. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…
  5. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  6. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る