【株式評論家の視点】デュアルタップはシナジー・コンサルティングとの提携に期待感、9か月移動平均線がサポート

株式評論家の視点

 デュアルタップ<3469>(JQS)は、「一人でも多くのお客様の笑顔を創造し、さらなるお客様の発展をお約束する」という想いのもと、「資産としての不動産」という視点を明確に、不動産取引の中で重要な 実務・税務・法律の各部門において、専門スタッフによるコンサルティングを実施している。また、国内外を問わず、資産としての価値の高い不動産を創造し、グループシナジーを活かした開発・分譲・管理・運用をワンストップで提供することにより、顧客の満足度向上を目指している。

 同社グループは、自社で企画・開発したマンション「XEBEC(ジーベック)」の分譲を行っている。「ジーベック」は、東京23区内、かつ最寄り駅から徒歩10分以内の立地と、高級感ある仕様をコンセプトとしている。この開発コンセプトに加え、自社で賃貸管理・仲介事業を行い、入居率を向上させることで「ジーベック」の投資価値を一層向上し、長期にわたり安定した賃貸需要が見込める収益不動産として、投資家や入居者等に対する多様な価値の提供に尽力している。また、国内投資家だけでなくアジア圏の富裕層を中心に、海外の顧客層拡大にも取り組んでいる。

 5月11日に発表済みの今2018年6月期第3四半期業績実績は、売上高84億0700万円(前年同期比6.9%増)、営業利益6億円(同65.9%増)、経常利益5億5200万円(同98.8%増)、純利益3億6100万円(同2.0倍)に着地。

 今18年6月期業績予想は、売上高102億8900万円(前期比6.1%増)、営業利益4億6300万円(同2.1%増)、経常利益3億8800万円(同12.3%増)、純利益2億6400万円(同20.2%増)を見込む。年間配当予想は、期末一括10円を予定している。

 株価は、1月26日につけた年初来の安値918円から4月17日に年初来の高値2155円と買い進まれた後、5月30日安値1250円、6月6日安値1263円と売り直され下値を確認し、同7日高値1388円と上昇している。3月28日にジェイホールディングス傘下のシナジー・コンサルティングと不動産販売業務で提携することを発表済みで、デュアルタップが持つ不動産商品の企画・開発力と、区分所有不動産購買層に顧客基盤を有するシナジー社の販売力を相互に活用し、業務効率化と収益性の向上が期待されている。また、来19年6月期は海外販売が拡大する見通しで、最高益更新が観測されている。月足では9か月移動平均線がサポートしており、長期上昇トレンドは崩れていない。日柄調整が進めば、反騰局面入りが十分期待できることから、ここから押し目買い妙味が膨らみそうだ。(株式評論家・信濃川)

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