ブライトパス・バイオは2日続伸、「完全個別化がん免疫療法」など注目される

株式市場 銘柄

■新たな有力パイプラインも注目され期待再燃

 ブライトパス・バイオ<4594>(東マ)は13日の後場、381円(18円高)で始まり、2日続伸基調となって回復を強めている。5月中下旬、がんペプチドワクチン「ITK-1」(前立腺がん)が「主要評価項目を達成できなかった」との発表を受けて株価は大きく下押したが、1ヵ月近くを経過して値動きが沈静化し、新たな有力パイプライン(開発中の医薬品候補化合物・新薬候補)への注目や期待が再燃する雰囲気となってきた。

 次に注目される新薬候補として、米国で臨床試験中の「GRN-1201」(非小細胞肺がん、メラノーマ)、日本で非臨床試験中の「iPS-NKT」(頭頸部がん)などが注目されている。「iPS-NKT」は、「従来十分量の確保が困難であった、多面的抗腫瘍効果が期待されるNKT細胞を、iPS化技術を活用することで、大量にかつタイムリーに確保し、他家免疫細胞として投与する細胞療法」(同社資料より)。

 さらに、患者一人ひとりの特性を解析して最適な治療薬を作製する「完全個別化がん免疫療法」の開発では、17年10月に国立がんセンターと共同研究契約を結び、18年1月には東京大学、神奈川県立がんセンターと、同年2月には三重大学と各々共同研究契約を結んだ。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る