【株式市場】米欧の貿易合戦も気になり日経平均は一時223円安まで下押し2日続落

株式

 20日後場の東京株式市場は、欧州が米国製品向けの関税で対抗措置を用意といった見方があり、トヨタ自動車<7203>(東1)などが前引けの水準より安く始まった。日経平均も同様に始まり、中国の元安誘導の影響を見極めたい様子もあり、日経平均は14時頃に前場の安値を割り、一時223円33銭安(2万2541円35銭)まで下押す場面があった。ただ、一方では、来週から本格化する4~6月期の業績発表への期待があり、大引けは2日続落だが大きく持ち直した。東証2部指数、日経JQ平均も安いが、東証マザーズ指数は高い。

 後場は、ワイヤレスゲート<9419>(東1)が6月中間決算への期待などから一段と強含み、アニコム ホールディングス<8715>(東1)は三井住友銀行がペット保険を開始と伝えられて一段高。ナノキャリア<4571>(東2)は台湾企業へのライセンス供与に伴う一時金の受領などが好感されてストップ高。ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(J・TEC)<7774>(JQG)は「自家培養軟骨ジャック」の治験計画が材料視されて急伸。つれてオンコリスバイオファーマ<4588>(東マ)などのバイオ株が軒並み高い。

 東証1部の出来高概算は12億6202万株(前引けは6億5208万株)。売買代金は2兆3975億円(同1兆1822億円)。1部上場2103銘柄のうち、値上がり銘柄数は672(同746)銘柄、値下がり銘柄数は1342(同1248)銘柄。

 また、東証33業種別指数は11業種(前場も11業種)が値上がりし、値上がり率上位の業種は、食料品、石油・石炭、空運、電力・ガス、陸運、医薬品、繊維製品、などとなった。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. 【ダブルセット・フルセット銘柄、夏休み明けも底堅さに期待】 ■上方修正・増配・株式分割の好材料銘柄…
  2. ■上方修正・下方修正問わず買い集まる異例の展開  3連休入りした9日の成田空港では、夏休みを海外で…
  3. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  4. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  5. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  6. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る