サンコーテクノの第1四半期は、土木関連の売上が堅調で増収大幅増益

■ファスニング事業は土木関連を中心に、完成工事高が増加し、総じて堅調に推移

 あと施工アンカーのサンコーテクノ<3435>(東2)の第1四半期は、土木関連の売上が堅調で増収大幅増益となった。

 19年3月期第1四半期連結業績は、売上高35億49百万円(前年同期比1.6%増)、営業利益1億92百万円(同59.1%増)、経常利益1億95百万円(同61.3%増)、純利益1億17百万円(同93.6%増)となった。

 事業別の業績を見ると、ファスニング事業は、主力製品である金属系あと施工アンカーの販売は微減となった。また、耐震工事等が減少したことで、接着系あと施工アンカーも微減であった。一方、土木関連を中心に、完成工事高が増加し、総じて堅調に推移した結果、売上高28億02百万円(同5.8%増)、セグメント利益3億18百万円(同13.4%増)となった。

■FRPシート関連は、二重床や防水樹脂の材料販売を終了

 機能材事業は、アルコール測定器の販売及び電動油圧工具関連の販売が好調であった。電子基板関連は前年並みで推移した。FRPシート関連は、二重床や防水樹脂の材料販売を終了したことで減少した。この結果、売上高は7億46百万円(同11.4%減)、セグメント利益71百万円(同5.3%減)となった。

 全体としては、機能材事業の減収減益をファスニング事業がカバーしたことで、増収大幅増益となっている。

■今期の利益面での進捗率が高いことから上振れが期待される

 第2四半期業績予想に対する進捗率を見ると、売上高46.7%(前期46.3%)、営業利益48.0%(同28.7%)、経常利益47.6%(同28.5%)、純利益45.0%(同22.7%)と今期の利益面での進捗率が高いことから上振れが期待される。

 ちなみに、今期19年3月期連結業績予想は、売上高168億円(前期比2.9%増)、営業利益12億円(同3.5%増)、経常利益12億10百万円(同4.1%増)、純利益8億35百万円(同4.8%増)と2期連続の増収増益を見込んでいる。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る