夢テクノロジーは新たに19年9月期を初年度とする3カ年の中期経営計画を策定

■現在の体制では将来の需要に対して十分に対応できず継続して成長することが困難であると判断

 夢テクノロジー<2458>(JQS)は7日、最近の外部環境及び業績動向を踏まえ、新たに19年9月期を初年度とする3カ年の中期経営計画を策定した。

 同社は、夢真ホールディングス<2362>の連結子会社で、製造・IT業界向けエンジニア派遣事業を展開している。

 同社は、今後のエンジニア需要の拡大を見込み、18年9月期は、採用計画1200人とし、女性や外国人といった独自の採用ターゲットを開拓し、おおむね達成の見通しとなっている。一方で、大量採用に伴った稼働数を増加させるための営業力強化及び研修体制の強化が、当初の計画通り進んでいなかった。これまでの今期の実績を見ると、現在の体制では将来の需要に対して十分に対応できず継続して成長することが困難であると判断している。

■19年9月期では投資を加速度的に実施する必要があると判断

 そのため、19年9月期では、大量採用に加え、営業人員数の増加や営業拠点の新設、研修体制の整備といった投資を加速度的に実施する必要があると判断した。また、人材獲得競争の激化による採用コストの増加が見込まれている。そこで、将来の更なる派遣需要の増加に対応できるよう、一層の体制強化を図るための時期として捉え、約8億円の販管費用の増加を見込んでいる。その結果、19年9月期の営業利益はほぼ見込まないことにした。

 20年9月期以降については、大量採用に合わせた営業及び研修体制を19年9月期に整備することにより、エンジニアの稼働率を重視した経営体制に移行する。大量採用路線を継続し2000名の採用を行いつつ、稼働率を改善させること及び販管費率を下げ、10億円の営業利益を見込んでいる。

■19年9月期は利益ゼロを見込むが、20年、21年に大幅増収増益を見込む

 19年9月期~21年9月期の中期経営計画の業績目標は、19年9月期売上高130億円、営業利益、純利益は共にゼロを見込む。期中採用は1800人、期末エンジニア数3400人としている。

 20年9月期は、売上高195億円、営業利益10億円、純利益7億円と大幅増収増益を見込む。期中に2000人を採用することで、期末エンジニア数4400人を見込む。

 21年9月期は、売上高250億円、営業利益18億円、純利益12億円と大幅増収増益を見込む。期中採用は2200人とし、期末エンジニアは5500人を見込む。

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