【注目銘柄】建設技術研究所の第2四半期は大幅増収増益

注目銘柄

■自然災害の被害に悩まされる自治体のニーズは更に高まる

 建設技術研究所<9621>(東1)の第2四半期は、大幅増収増益であったことから、株価は高値圏で推移している。また、河川、道路に特に強い建設コンサルティングであることから、自然災害の被害に悩まされる自治体のニーズは更に高まると予想されるため、注目銘柄ともいえる。

 8月8日に発表された同社の18年12月期第2四半期連結業績は、売上高311億87百万円(前年同期比37.5%増)、営業利益22億33百万円(同59.3%増)、経常利益22億58百万円(同58.2%増)、純利益13億01百万円(同43.9%増)であった。

 連結受注高が331億円(前期247億円)と好調であることに加え、Watermanの業績が加わったことから大幅増収増益となった。


■プロポーザル案件の落札率が高く、一件当たりの契約額が高いのも特徴

 同社は、総合建設コンサルタント大手で河川・ダム・海岸・海洋、道路、橋梁、トンネル、都市・地方計画などの分野に強みを持っている。また、プロポーザル案件の落札率が高く、一件当たりの契約額が上位50社の1230万円に対して、1680万円と高いのも特徴である。

 第2四半期業績が大幅増収増益であったが、通期に関しては当初予想を据え置いている。

 しかし、第2四半期の進捗率を見ると、売上高53.3%(前期46.0%)、営業利益77.0%(同57.9%)、経常利益76.5%(同57.1%)、純利益76.5%(同56.0%)となっていることから通期の上振れも期待できそうである。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る