プロパティデータバンクは底値圏、不動産管理クラウドサービス主力で19年3月期増収増益予想

株式市場 銘柄

 プロパティデータバンク<4389>(東マ)は、不動産運用管理に関するクラウドサービス「@プロパティ」を主力とする「BtoBの不動産テック企業」である。19年3月期増収増益予想である。株価は落ち着きどころを探る段階だが、IPO時の高値から半値水準でほぼ底値圏だろう。反発を期待したい。

■不動産管理クラウドサービス「@プロパティ」が主力

 18年6月東証マザーズに新規上場した。不動産の運用管理に関する統合資産管理クラウドサービス「@プロパティ」を主力とする「BtoBの不動産テック企業」である。企業の不動産・施設等の資産管理業務の効率化を支援する。

 18年3月期末の契約社数は約260社、登録建物データは約4万棟である。REIT・ファンドを含めて市場拡大余地が大きく、ビルメンテナンスの基幹業務に対応したビルメンテナンス・エディションを19年3月期から本格展開する。

■19年3月期増収増益予想

 19年3月期の非連結業績予想は、売上高が18年3月期比22.3%増の15億16百万円、営業利益が3.5%増の2億45百万円、経常利益が4.4%増の2億46百万円、純利益が11.4%増の1億62百万円としている。

 人員の増加、外注費の増加、ビルメンテナンス会社向け機能の開発投資に伴う減価償却費の増加などで営業利益の伸びは小幅だが、クラウドサービス、ソリューションサービスとも順調に伸長して2桁増収予想である。

 第2四半期累計は、売上高が6億82百万円、営業利益が91百万円、経常利益が82百万円、純利益が56百万円だった。クラウドサービスでは新規顧客の獲得や既存顧客の利用拡大、ソリューションサービスは大口案件の受注など、堅調に推移したようだ。通期ベースで好業績を期待したい。

■株価はほぼ底値圏

 株価は地合い悪化も影響して11月2日に上場来安値となる2067円まで下押す場面があった。IPO後の落ち着きどころを探る段階だが、IPO時の高値4140円から半値水準でほぼ底値圏だろう。11月9日の終値は2284円、今期予想PERは約26倍、時価総額は約44億円である。反発を期待したい。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■離職率低下と顧客満足向上を実証、省人化潮流に逆行する人材重視戦略  「丸亀製麺」主力のトリドール…
  2. ■ビーム整形と出力平準化技術を融合し大気揺らぎを克服  NTT<9432>(東証プライム)と三菱重…
  3. ■航続距離650キロを実現、日野が新型FCV大型トラック投入  日野自動車<7205>(東証プライ…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  2. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…
  3. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  4. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…
  5. ■自民党総裁選と連立問題が相場を左右、短期急伸と急落を交錯  高市トレードは、まるで「超高速エレベ…
  6. ■東京市場、リスクオンとリスクオフが交錯、安全資産関連株に注目  週明けの東京市場は、米国株反発に…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る