【株式市場】日経平均は2万円割れを回避し日経平均に寄与度の大きい銘柄が持ち直す

株式

◆日経平均は2万166円19銭(226円39銭安)、TOPIXは1488.19ポイント(28.97ポイント安)、出来高概算(東証1部)は増加して20億6731万株

チャート12 12月21日後場の東京株式市場は、前引けにかけて2万円の大台を割り込んでいた日経225先物・3月物が高下しながらも次第に大台を回復したため、日経平均は前場の安値(385円91銭安の2万6円67銭)を割らずに一進一退となった。結局4日続落となったが、現物指数が踏ん張って2万円割れを回避した形になり、現物・先物のスパイラル的な下落に変化が出てきたとの見方があった。ファナック<6954>(東1)TDK<6762>(東1)が堅調で、日経平均に寄与度の大きい銘柄に持ち直す動きがあった。東証2部指数と日経JASDAQ平均は6日続落。東証マザーズ指数は2日続落。

 上場3日目となったソフトバンク<9434>(東1)は後場一段強含み、小幅だが2日続伸。ミツウロコグループHD<8131>(東1)は東北・北日本の積雪などから需要期本番の立ち上がり好調との見方があり一段高。大塚家具<8186>(JQS)は中国の家具販売大手との提携が注目されてストップ高。

◆新規上場4銘柄のうちポートは終日ヤリ気配

 21日に新規上場となった4銘柄は、EduLab(エデュラボ)<4427>(東マ)が9時ちょうどに公開価格3200円を2%上回る3270円で初値がつき、後場は一段と強い展開になり、3970円まで上げて終値は3730円。自律制御システム研究所<6232>(東マ)は9時27分に公開価格3400円を17%下回る2830円で初値がつき、高値は直後の2900円で終値は2623円。テノ.ホールディングス<7037>(東マ、福岡Qボード)は9時34分に公開価格1920円を25%上回る2400円で初値がついたが、その後1934円まで水準を下げ、終値は2150円。ポート<7047>(東マ、福岡Qボード)は後場も売り気配のまま値がつかず、終値は公開価格1480円を25%下回る1110円の売り気配(ヤリ気配)だった。

 東証1部の出来高概算は増勢となり20億6731万株(前引けは8億6232万株)、売買代金も増加して3兆5573億円(1兆3724億円)。1部上場2130銘柄のうち、値上がり銘柄数は225(前引けは80)銘柄、値下がり銘柄数は1886(同2038)銘柄。また、東証33業種別指数は全33業種が値下がりした(前引けは空運、1業種のみ高い)。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  2. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…
  3. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  4. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る