ミロク情報サービスの第3四半期は、システム導入契約売上、サービス収入ともに伸長し、2ケタの増収増益

■「働き方改革」や「IT導入補助金」など、関心の高い分野のセミナーを全国で開催

 ミロク情報サービス(MJS)<9928>(東1)の第3四半期は、システム導入契約売上、サービス収入ともに伸長し、2ケタの増収増益となった。

 今期も売上拡大策として、「働き方改革」や「IT導入補助金」など、関心の高い分野のセミナーを全国で開催するとともに、各種総合イベントへの出展や「MJS Solution Seminar & Fair 2018」を全国各地で開催し、主力の中堅・中小企業向けERP製品『Galileopt NX-Plus』や『MJSLINK NX-Plus』等を訴求した。また、テレビCMやWebマーケティングを継続的に実施し、積極的な 販売促進、広告宣伝活動を通じて、既存顧客との関係維持及び新規顧客の開拓に努めた。


 その結果、今期19年3月期第3四半期連結業績は、売上高238億21百万円(前年同期比12.9%増)、営業利益43億95百万円(同12.1%増)、経常利益42億74百万円(同10.3%増)、純利益27億76百万円(同13.2%増)となった。

 トピックスとしては、新税務システム『MJS税務 NX-Plus』を開発し提供を開始したことと、同社のERP製品において法人向け仮想通貨会計データ作成ツールとのAPI接続によるシームレスなデータ連携を実現するなど、仮想通貨取引の会計処理への対応を行ったことが挙げられる。

 また、2018年7月に大東銀行と「地域の中小企業支援に対する業務連携に関する覚書」を締結した。

 以上のように、積極的な事業拡大を進めていることもあり、第3四半期も順調に推移していることから、今期通期連結業績予想は当初予想を据え置いている。

■今通期も最高益更新を見込むが、利益面での上振れが予想される

 ちなみに、今期19年3月期通期連結業績予想は、売上高306億円(前期比10.9%増)、営業利益50億50百万円(同12.6%増)、経常利益50億円(同13.0%増)、純利益32億90百万円(同14.3%増)と増収増益で最高益更新を見込んでいる。

 しかし、四半期ごとの営業利益を見ると、第1四半期(4月~6月)14億26百万円、第2四半期(7月~9月)15億39百万円、第3四半期(10月~12月)14億30百万円であることから、利益面での上振れが予想される。

 配当に関しては、好業績が見込まれることもあり、期末30円(前期27円)と3円の増配を予想している。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■メガバンク株は業績修正や自己株取得が焦点、再編思惑も視野  銀行株やコメ関連株は盆休み明けの注目…
  2. ■日経平均史上最高値更新、夏枯れ懸念を払拭  前週末15日のマーケットは、お盆を象徴するかのように…
  3. 【ダブルセット・フルセット銘柄、夏休み明けも底堅さに期待】 ■上方修正・増配・株式分割の好材料銘柄…
  4. ■上方修正・下方修正問わず買い集まる異例の展開  3連休入りした9日の成田空港では、夏休みを海外で…
  5. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  6. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る