ドリームベッド、第3四半期は大幅増収増益で着地、通期業績予想を上方修正、配当は1円増額

(決算速報)

■期末配当予想を1円増配し、年間配当金は33円に

 ドリームベッド<7791>(東証スタンダード)は2月12日、2025年3月期第3四半期決算を発表した。売上高は84億2700万円(前年同期比19.9%増)、営業利益は5億6800万円(同453.9%増)、経常利益は5億5000万円(同180.7%増)、四半期純利益は3億6900万円(同259.4%増)と、大幅な増収増益を達成した。

 各販売経路別に見ると、家具販売店向けでは、マットレスの新商品やラグジュアリーホテルとのコラボレーション企画が好調に推移した。商業施設向けでは、ホテル向けなどの受注状況が増加傾向にあり、大口案件を獲得した。ショップ/ショールームでは、主力商品の受注が過去最高となるなど、販売は引き続き好調であった。

■各販売チャネルで売上高が想定以上に伸長

 これらの要因により、各販売チャネルにおいて売上高が想定以上に伸長し、それに伴い各利益も増加した。また、中期経営計画「Dreambed2025 Change & Challenge Plan」に基づき、マルチブランド戦略やプロモーション戦略などの積極的な取り組みを展開してきたことが、業績向上に貢献した。

 業績好調を受け、同社は2025年3月期の通期業績予想を上方修正した。売上高は110億円(前回予想比4.8%増)、営業利益は5億8000万円(同65.7%増)、経常利益は5億7000万円(同67.6%増)、当期純利益は3億9000万円(同62.5%増)を見込んでいる。

 また、株主還元策として、期末配当予想を1円増配し、1株当たり17円とすることを発表した。中間配当金と合わせた年間配当金は33円となる予定。

■中期経営計画に基づいた積極的な取り組みが奏功

 財務状況は、総資産が111億3100万円と前事業年度末に比べて3億6900万円増加した。自己資本比率は40.0%と、前事業年度末から0.8ポイント上昇した。

 業績予想は、各販売チャネルの好調な販売と、中期経営計画に基づいた戦略的な取り組みにより、売上高、利益ともに大幅な増加を見込んでいる。

 リスク要因としては、世界的なインフレや金利上昇、為替の変動、地政学リスクの顕在化などが挙げられる。

 戦略的な視点からは、中期経営計画「Dreambed2025 Change & Challenge Plan」に基づき、マルチブランド戦略やプロモーション戦略を推進し、顧客とのリレーションシップを強化していくことが重要となる。

■好調な販売と利益成長で株主還元も強化

 ドリームベッドは、第3四半期において大幅な増収増益を達成し、通期業績予想を上方修正した。各販売チャネルの好調な販売と、中期経営計画に基づいた戦略的な取り組みが奏功した。株主還元策も強化しており、今後の成長が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■バイオマス発電所で自動運転実証、135トンの燃料運搬に成功  大林組<1802>(東証プライム)…
  2. ■小規模店の淘汰進むも、残存者は付加価値戦略で業績回復  帝国データバンクの調査によると、2024…
  3. ■企業独自のシステム統合とカスタマイズ可能なAIエージェントを実現  ソフトバンクグループ<998…
2025年3月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31  

ピックアップ記事

  1. ■名変更会社の局地戦相場の待ち伏せ買いも一考余地  今年4月1日以降、来年4月1日まで社名変更を予…
  2. ■あの銘柄が生まれ変わる!市場を揺るがす社名変更、次なる主役は?  「トランプ・トレード」が、「ト…
  3. ■年初から57銘柄が優待新設、40銘柄超が拡充・変更  株主優待制度は従来、配当増加や自社株買いと…
  4. ■『マッチポンプ』相場の処方箋、トヨタの優待新設に見る『安全投資』の行方  「まるでマッチポンプ」…
  5. ■「トランプ・ディール」懸念下での投資価値、重複上場株の割安性  今週のコラムでは、米国景気の減速…
  6. ■見直される株主優待制度と重複上場戦略の新展開  ジャパニーズ・スタンダード(日本基準)とグローバ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る