【木村隆の相場展望】出直りが期待されるが、外国人の先物売りで波乱の要素を残す

株式市場

(4月7日~4月10日)

 4月第1週は波乱の展開となった。4月1日には一時1万9000円を割り込んだものの、週末3日には1万9400円台を回復するなど、目まぐるしい展開となった。ただ、1万9000円台を割り込んだことには注意が必要である。

 そして、投資主体別売買状況ではやっぱり海外投資家が売り越している。東証が発表した3月第4週の海外投資家は現物、先物ともに売り越している。とくに、先物では2週連続の売り越しである。先物市場の不安定な動きは、先物相場の波乱の目になっており、当面目を離せない要因である。

 その一方で信託銀行の買いが2996億円と、買い越し額は今年最大に達した。GPIFと公務員等3共済は10月1日から運用を一元化するが、そそ運用方針について、GPIFの運用とほぼ同様の運用を目指す方針が明らかになった。株式重視の流れである。

 従って国内機関投資家の下値買いと海外投資家の売り崩しの動きで、相場の方向性は見えない。しかし海外投資家の動きは素早いだけに、全般相場への仕掛け的な動きには注意を払う必要がある。(株式評論家)

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