【話題株】ニトリHD社長の『私の履歴書』が話題、株価9000円台で堅調

ニトリ

■「おしん」上回る逆境をハネ返し「いじめに悩む子に読ませたい」

チャート1 ニトリホールディングス<9843>(東1)は6日に一時9100円まで上げ、3日連続の年初来高値更新となった。3月30日に発表した2015年2月期の連結決算が営業利益で28期連続の最高更新となり、今期の見通しも増収増益を見込む。家具製品の多くを海外で生産して国内に持ち込むため、為替の円安は逆風だが、それでも連続最高益という実力が、あらためて投資家をひきつけているようだ。

 投資家をひきつけているという点では、同社の似鳥昭雄社長が日本経済新聞・朝刊の名物コーナー「私の履歴書」(1ヶ月間連載)に4月1日から登場。

 まだ序盤だが、読んだ投資家の中には、「これは『おしん』を上回る厳しさだ」、「現代だったらいじめ自殺に発展してもおかしくない」などと同社長の置かれた境遇に感嘆する声が出ている。経験則として、「私の履歴書」に出している間は、その会社の株価は高いという指摘もある。

 目に付いた部分のみ抜粋すると、「引き揚げ者住宅、台所まで雪」。学校では「体も小さく、トイレに呼びつけられては殴られる」、「逃げるとぼこぼこにされる」、「登校時は学校へ着くまで長い竹ざおでつつかれまくる」。中高校時代は「配達中、同級生達に川に落とされる」、「バイクを盗まれる」など。

 大学時代は教授の買収を試みたりで関心できないにしても、のちに日本有数の家具会社を育て上げたのだから、「いじめに悩んでいる子供や生徒がいたら、ぜひ一度読んでもらいたい」といった声もある。

 前期決算を発表した翌日の株価は、前場一時170円高の8530円まで上げたが、後場は一転220円安の8080円まで反落する場面があった。要因としては、今期の業績予想が営業、経常利益などヒトケタ増にとどまる見込みだったことなどが挙げられたが、出来高は大幅に増加。売却した投資家と同じくらい買った投資家も多かったことになる。翌日は反発し、以後は連日高となって6日の9000円台乗せにつながった。

 今期の予想1株利益395.5円からみたPERは25倍。記録的な連続最高益更新の銘柄のため、割高感はそれほど強くないといえそうだ。

 3月30日に発表した2015年2月期の連結営業利益は28期連続で過去最高を更新した。決算発表後、ひとまずもみ合う展開となったが、好業績に対する見直し買いが入っている。

 市場では「増税や円安など懸念材料がある中、価格戦略の多様化などで逆風への対応力がある。今期も業績は好調に推移する見込みで、上振れ余地がある」(マネックス証券)との見方があった。

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