Hameeは売り一巡感、19年4月期減益予想だが20年4月期収益改善期待

株式市場 銘柄

 Hamee<3134>(東1)は、スマホ・タブレット向けアクセサリーを販売するコマース事業を主力として、クラウド型EC事業者支援のプラットフォーム事業も展開している。19年4月期は下方修正して減益予想となったが、20年4月期の収益改善を期待したい。なお3月13日に自己株式取得(上限25万株・2億円、取得期間19年3月18日~19年5月31日)を発表した。株価は売り一巡感を強めている。反発を期待したい。

■コマース事業を主力にプラットフォーム事業も展開

 スマホ・タブレット向けのクセサリーを販売するコマース事業を主力として、EC自動化プラットフォーム「ネクストエンジン」によるクラウド型EC事業者支援のプラットフォーム事業も展開している。収益面では、スマホ新機種発表やクリスマス需要などの影響で、第3四半期の構成比が高くなる季節特性がある。

 18年4月EC事業者向けコンサルティング会社のJSコンサルティングを子会社化(Hameeコンサルティングに商号変更)した。18年8月韓国子会社がPNS社のモバイルアクセサリー事業を譲り受けた。19年1月にはIoT事業に参入し、第一弾として音声メッセージロボットを発売した。

■19年4月期減益予想、20年4月期収益改善期待

 19年4月期連結業績予想は3月13日に下方修正して、売上高が18年4月期比7.0%増の100億31百万円、営業利益が25.6%減の10億26百万円、経常利益が19.4%減の10億21百万円、純利益が17.6%減の7億18百万円としている。プラットフォーム事業は順調だが、主力のコマース事業が新型iPhoneシリーズ販売不振の影響を受け、研究開発投資やのれん償却なども影響して減益見込みとなった。

 なお第3四半期累計は売上高が前年同期比8.7%増収、営業利益が15.0%減益、経常利益が4.4%減益、純利益が1.0%増益だった。プラットフォーム事業は39.9%増収、19.5%増益と好調だったが、コマース事業が4.0%増収、4.0%減益となり、その他事業は赤字が拡大した。

■株価は売り一巡感

 株価は下方修正も嫌気する形で3月20日に723円まで下押したが、その後は売り一巡感を強めている。反発を期待したい。3月27日の終値は802円、今期予想連結PERは約18倍、時価総額は約129億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■銀座の呉服店「むら田」店主・村田あき子の語りをまとめた書籍  KADOKAWA<9468>(東証…
  2. ■長時間立ち仕事や長距離歩行の負担軽減、安全で快適な勤務環境を整備  日本航空(JAL)<9201…
  3. ■「ポケモンフォレスト」と「カヤツリタウン」2エリア構成、冒険とイベントを一体化  よみうりランド…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  2. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  3. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…
  4. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…
  5. ■師走相場は最終レースさながら、勝ち負け分ける「掉尾の一振」に熱視線  師走である。礼節一点張りの…
  6. ■金利環境改善が銀行株に追い風、逆張りの買いも有力視  今週の当コラムは、銀行株に注目することにし…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る