【編集長の視点】綿半HDは月次全店売り上げの連続2ケタ増を手掛かりに業績期待を高めて反発

綿半ホールディングス<3199>(東1)は、前日1日に32円高の2178円と3営業日ぶりに反発して引け、今年3月29日につけた配当権利落ち安値2135円から出直る動きを強めた。

 同社は、3月31日に期末を迎えた2019年3月期決算を5月10日に発表予定で、今年3月8日に開示した今年2月の月次動向で、全店売り上げが、昨年12月に連結子会社化したアベルネット(東京都台東区)の寄与で3カ月連続で2ケタ増となったことを手掛かりに、続く2020年3月期の業績ガイダンスへの期待を高めてディフェンシブ株買いが再燃した。テクニカル的にも、配当権利取りで25日移動平均線が下から上に75日移動平均線を抜くゴールデン・クロス(GC)を示現し上昇トレンド発生を示唆としてサポート材料視されている。

■2020年3月期はアベルネットや新規オープンの可児店などが通期フル寄与

 同社の今年3月の月次動向は、既存店売り上げが、2017年12月に閉店した三鷹店の影響で小幅マイナスで推移したが、全店売り上げが、前年同期比16.7%増と昨年12月以来3カ月連続のプラスとなり、客数も前年同月の横ばい、客単価が16.7%増と同じく3カ月連続の2ケタ増と好調に推移した。昨年12月3日にアベルネットの全株式を20億6500万円で取得し連結子会社化しており、このプラス効果が早くも月次動向に表面化した。アベルネットは、インターネット通販の老舗企業として通販サイト「PCボンバー」を展開しており、この通販商材の家電・パソコンなどと綿半HD自身の通販事業との相乗効果を発揮したことが要因となった。

 このM&A効果は、業績寄与期待も高めている。集計作業に入り5月10日に発表予定の2019年3月期業績は、売り上げ1028億1000万円(前期比0.4%増)、営業利益24億4100万円(同4.1%増)、経常利益26億400万円(同4.1%増)、純利益15億3600万円(同3.6%増)と予想され、4期連続で過去最高を更新するが、この決算発表時の2020年3月期業績の業績ガイダンスが注目されているものだ。アベルネットはもちろん、昨年7月にリニューアルオープンした富士河口湖店、同11月に新規開店した綿半スーパーセンター可児店の通期フル寄与が見込まれるためだ。東洋経済会社四季報最新号では、2020年3月期の純利益を16億5000万円と観測、5期連続の過去最高更新となる。

■配当権利取りでGCを示現して上昇トレンド入りを鮮明化しまず年初来高値奪回

 株価は、今年1月30日に発表した2019年3月期第3四半期業績が2ケタ減益で着地したことで年初来安値1950円へ下値を探ったが、期末の配当権利取りで年初来高値2400円までリバウンドし、この間25日線が75日線を上抜くGCを示現し上昇トレンド転換を鮮明化した。足元では25日線を出没する中段固めを続けているが、ディフェンシブ株買いが再燃し、まず年初来高値を奪回し一段の上値追いが想定される。(本紙編集長・浅妻昭治)

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