フェローテックホールディングスは上値試す、19年3月期増益予想で20年3月期も収益拡大期待

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 フェローテックホールディングス<6890>(JQ)は半導体等装置関連事業を主力としている。太陽電池関連事業は事業環境が悪化しているため撤退方針である。19年3月期は半導体等装置関連事業が牽引して2桁増益予想である。20年3月期も収益拡大を期待したい。株価は戻り歩調だ。上値を試す展開を期待したい。なお5月15日に19年3月期決算発表を予定している。

■半導体等装置関連事業が主力、太陽電池関連事業は撤退方針

 半導体等装置関連事業(真空シールおよび各種製造装置向け金属加工製品、石英製品、セラミックス製品、CVD-SiC製品、シリコーンウェーハ加工、装置部品洗浄など)を主力として、電子デバイス事業(サーモモジュール、パワー半導体用基板、磁性流体など)も展開している。主力の真空シールは世界シェア約6割である。19年3月には東洋刃物<5964>と資本業務提携して持分法適用関連会社化した。

 太陽電池関連事業(シリコン結晶製造装置、シリコン製品など)は、事業環境が悪化しているため撤退方針としている。当面は自社販売から撤退してOEMに特化し、OEM用途以外の設備は半導体Siパーツ構造材用途への転換を進める。またOEM継続も短期的対応であり、基本的には19年中を目途に事業撤退方針である。なお撤退時期については、既存設備の売却交渉や撤退に伴う様々な影響度合いによって変更の可能性がある。

 18年12月にはシンジケートローンによる長期資金調達(総額121億円)を発表した。18年9月調達の長期借入110億円や中国政府補助金108億円相当などを含めて、総額521億円の設備資金調達が整い、中国で進めている200mmウェーハ35万枚/月の生産に係る設備資金調達の目途が立ったとしている。また19年3月には第10回無担保転換社債(36億円)を発行した。

 
■19年3月期増益予想、20年3月期も収益拡大期待

 19年3月期連結業績予想(11月14日に売上高を下方修正)は、売上高が18年3月期比1.5%増の920億円、営業利益が16.2%増の98億円、経常利益が18.7%増の85億円、純利益が97.9%増の53億円としている。配当予想は18年3月期と同額の年間24円(第2四半期末12円、期末12円)で、予想配当性向は16.8%となる。

 第3四半期累計は、売上高が前年同期比0.2%増の675億01百万円、営業利益が9.4%増の78億45百万円、経常利益が19.7%増の75億61百万円、純利益が1.8%減の35億43百万円だった。純利益は特別損失(太陽電池関連事業撤退に伴う遊休設備減損損失13億28百万円)計上で減益だが、半導体等装置関連事業が牽引して営業・経常増益だった。

 半導体等装置関連事業は21.9%増収で31.5%増益だった。デバイスメーカー等の装置稼働率が高水準で推移した。太陽電池関連事業は59.9%減収で赤字だった。事業撤退を決定した。電子デバイス事業はパワー半導体の新工場稼働も寄与して2.4%増収だが、利益は21.3%減益だった。

 通期も半導体等装置関連事業が牽引して2桁増益予想である。第3四半期累計の進捗率は売上高73.4%、営業利益80.1%と順調である。通期ベースでも好業績を期待したい。なお子会社の上海漢虹に対する訴訟について和解が成立し、業績への影響は精査中としている。和解金45百万人民元(約7億20百万円)を支払うが、訴訟損失引当金を計上済みである。20年3月期も収益拡大を期待したい。

■株価は上値試す

 株価は12月安値687円から順調に水準を切り上げて戻り歩調だ。4月8日には1351円まで上伸した。上値を試す展開を期待したい。4月8日の終値は1288円、前期推定連結PER(会社予想連結EPS143円23銭で算出)は約9倍、前期推定配当利回り(会社予想の年間24円で算出)は約1.9%、前々期実績連結PBR(前々期実績連結BPS1386円51銭で算出)は約0.9倍、時価総額は約478億円である。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)

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