日本リビング保証は戻り歩調、19年6月期経常・最終増益予想

株式市場 銘柄

 日本リビング保証<7320>(東マ)は、住宅設備保証サービスや検査補修サービスなどを展開する住宅総合アフターサービス企業である。19年6月期経常・最終増益予想である。株価は下値を切り上げて戻り歩調だ。出直りを期待したい。

■住宅総合アフターサービス企業

 18年3月東証マザーズに新規上場した。住宅総合アフターサービス企業として、おうちのトータルメンテナンス事業(住宅設備保証サービス、検査補修サービス)、およびBPO事業(太陽光発電機器などの住宅設備機器メーカーが購入者に提供する延長保証サービス運営のサポート業務)を展開している。

■19年6月期経常・最終増益予想

 19年6月期連結業績予想は、売上高が18年6月期比13.6%増の14億62百万円、営業利益が14.6%減の1億38百万円、経常利益が11.6%増の1億76百万円、純利益が20.3%増の1億24百万円としている。

 おうちのトータルメンテナンス事業、BPO事業とも順調に伸長して増収だが、おうちのトータルメンテナンス事業の長期保証契約で、保証料が分割計上される一方で販管費が一括計上されることが利益を圧迫して営業減益予想としている。マーケットシェアの早期獲得に向けた成長投資も影響する。ただし経常利益と純利益は株式公開費用一巡などで増益予想としている。

 第2四半期累計は売上高が前年同期比24.8%増の7億09百万円、営業利益が73.3%増の94百万円、経常利益が87.1%増の1億06百万円、そして純利益が2.1倍の74百万円だった。おうちのトータルメンテナンス事業が収益性の高い長期保証契約の獲得などで19.1%増収と伸長し、BPO事業が46.4%増収と大幅伸長した。新規採用が下期にズレ込み、第2四半期累計の人件費が計画を下回ったことも寄与して大幅増益だった。

 通期予想に対する進捗率は売上高48.5%、営業利益68.7%と順調である。成長に向けたシステム・人員投資負担を吸収して、通期ベースでも好業績を期待したい。

■株価は戻り歩調

 株価(19年1月1日付で株式3分割)は18年12月安値618円から下値を切り上げている。戻り歩調だ。4月4日には1028円まで上伸した。出直りを期待したい。4月10日の終値は962円、今期予想連結PERは約38倍、時価総額は約48億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る