【編集長の視点】クイックは高値肉薄、業績再上方修正に再増配がオンして割安修正

編集長の視点

クイック<4318>(東1)は、23円高の900円と急反発して始まり、1月13日につけた年初来高値910円に肉薄している。前週末10日大引け後に集計中だった前2015年3月期業績の2回目の上方修正と2回目の増配を発表、合わせて次期2016年3月期以降の配当方針も変更、連続増配が期待されることを手掛かりに割安修正買いが再燃している。

■雇用好環境下で人材サービス事業が順調に推移して最高純益を伸ばす

前2015年3月期業績は、昨年10月に期初予想を上方修正したが、その上方修正値をさらに上方修正した。売り上げは、10月の増額値を9000万円引き下げたが、経常利益を5300万円、純利益を3100万円それぞれ引き上げ、純利益は、9億5100万円(前々期比43.0%増)と連続最高をさらに伸ばす。消費税増税後も、企業の採用意欲は低下することなく有効求人倍率が高水準で推移し、雇用者数も増加する雇用環境のなか、同社の人材サービス事業が、順調に推移したことが再上方修正につながった。

配当は、昨年10月に中間配当に東証1部指定替え記念配当5円を上乗せして年間20円(前々期実績13円)と増配したが、今回は、期末配当を期初予想の8円から9円に引き上げ年間21円に再増配する。なお、次期以降は従来、配当性向を純利益の30%をメドとしていた配当方針を変更し、配当性向のメドを40%に引き上げた。

■年初来高値更新から売出し価格を奪回し昨年来高値にキャッチアップ

株価は、昨年9月に東証第2部から東証第1部への指定替えが承認されたことで昨年来高値1280円をつけたが、指定替えと同時に実施した株式売出し(売出し価格1020円)がボディブローとなり、一時は前期業績の上方修正と増配で売出し価格水準まで戻したものの、802円まで調整した。

同安値からは下げ過ぎとして年初来高値まで戻したものの、前期第3四半期決算発表時に昨年10月の3月通期業績の上方修正値の変更がないとして年初来安値715円まで突っ込んだ。この安値は、下げ過ぎとして25日移動平均線で下値を確認しつつ底上げしてきた。PERは、前期実績ベースで17倍台と市場平均を下回り、配当利回りも同じく2.33%と割り負けることになるだけに、年初来高値抜けから売出し価格奪回、さらに昨年来高値へキャッチアップしよう。(本紙編集長・浅妻昭治)

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