【編集長の視点】LTSは「働き方改革」を追い風に直近IPO株人気を再燃させ「リターン・リバーサル」投資で続伸

 エル・ティー・エス<LTS、6560>(東マ)は、前週末26日に26円高の2534円と続伸して引けた。同社株は、昨年12月14日に新規株式公開(IPO)されたばかりで、AI(人工知能)とロボットにより業務を自動化するロボティクスによる企業の業務改善をサポートするコンサルティングサービスを展開しており、今年1月22日に召集された通常国会の施政方針演説で、安倍晋三首相が最優先政策に掲げた「働き方改革」、「生産性革命」の追い風を受けるとして、今年2月13日に発表予定のIPO後の初決算となる2017年12月期業績への期待を高めて直近IPO株買いが増勢となった。IPO時の初値倍率は、昨2017年にIPOされた全90社中の第7位にランクインしており、この高人気の再現期待を高め、大きく下げた株ほど大きく戻すとする投資セオリーの「リターン・リバーサル」も意識されている。

■ロボティクスとAIを活用し新規取引先・会員企業が拡大

 同社の企業コンサルティングサービスは、ロボティクスとAIを活用し、業務・経営課題を可視化しオフィス業務の自動化などの変革サイクルを創出し、デジタルシフトを進めるとともに、企業の人手不足も解消する独自のビジネスモデルを展開し、各企業が取り組む「働き方改革」、「生産性革命」を促進支援する。この中心は、RPS(ロボティクス プロセス オートメーション)を各企業に導入するプロフェショナルサービス事業である。同事業の累計取引先は、昨年9月末現在で売り上げ1000億円超の大手企業で190社、同1000億円以下、10億円超の中堅・中小企業では104社に達し、また大手IT・事業会社をターゲットにする会員基盤「アイサンナビ」によりプロフェショナル人材や情報、案件をマッチングさせて人手不足を解消させる会員企業は、IT・テクノロージー会社で2361社、フリーランス人材は2629人と法人・個人合計で5100超となっている。

 「働き方改革」、「生産性革命」の追い風を受けて両事業とも新規取引先開拓の余地があり、今2018年1月9日にRPSのサービスページを公開しシェアを拡大するなどの成長戦略を積極化していることから、業績も大きく伸び、IPO後の初決算として今年2月13日に発表する前2017年12月期業績は、売り上げ23億9500万円(前期比21.2%増)、営業利益1億8000万円(前期実績1200万円)、経常利益1億7000万円(同1100万円)、純利益1億1300万円(同1億4300万円の赤字)と見込まれている。初決算発表時に開示される続く今2018年12月期の業績ガイダンスが、注目を集めよう。

■煮詰まり感を強める25日線水準での三角保ち合いを上放れ上場来高値奪回にチャレンジ

 株価は、公開価格680円に対して2810円で初値をつけ、初値倍率は、4.13倍と昨年IPOの全90社中の第7位の高人気となり、3020円高値まで買い進まれた。その後、IPO株の定石として下値を確認、上場来安値2141円まで調整したが、すかさず突っ込み買いが入り、ストップ高を交えて上場来高値3085円へ切り返した。足元では、上場来安値から上場来高値への上昇幅の3分の2押し水準となる25日移動平均線での三角保ち合いを続けてきたが、本則市場の主力株が、為替相場の先行き不透明感から波乱色を強める相場環境下、値動きが軽く値幅効果の大きい直近IPO株への見直しが働き三角保ち合いに煮詰まり感を強めて上放れ様相を濃くしている。「リターン・リバーサル」投資も意識され急騰再現期待を強め、まず上場来高値奪回にチャレンジしよう。(本紙編集長・浅妻昭治)

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