【近況リポート】マルマエ:中間期実績で売上・利益大幅に伸長、受注体制整備と生産性向上へ取組み強化

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■通期見通し比進捗率、経常58.9%、純利益88.3%と大きな成果

 年初1月末に事業再生計画を終了した精密部品加工、マルマエ<6264>(東マ)の今期2四半期累計業績は、需要拡大など市場環境が好調に推移ししたことから、売上高が前年同期比45.8%増と大幅に回復、営業利益の同55.9%増加で経常、純利益が60%以上増加した。

 この結果、2月9日に上方修正した今期期業績見通しに対して売上高、利益とも巡航速度を上回り、特に、経常利益58.9%、純利益88.3%は大きく進捗している。

 引き続き、大量受注への体制整備、生産性向上への取り組みを強化するなど、事業再生計画推進過程で得たノウハウの活かし、引き続き収益力アップへの積極的取り組みの継続で業績好調維持を目指す。

 なお、通期見通しは前回開示した数値を据え置いている。

 当期環境は、同社の主要販売分野である半導体業界が、スマートフォンやタブレットPC等の携帯端末はじめ幅広い分野向けに需要が増加、半導体製造装置の需要も堅調に推移した。また、FPD業界も中国などテレビ向けなどの大型液晶パネルの設備投資再開の動きがみられた。

 同社は、売り上げ面は、半導体分野で製造装置関連顧客に対するシェア拡大に注力、需要拡大に合わせた社内設備増強、流動的人材シフトで生産体制を強化したことが増収に寄与、その他分野で新型スマートフォン関連の製造装置部品及びユニットのリピート受注があり好調を維持した。半面、FPD分野は従来顧客の停滞傾向が続き受注が低迷した。

 損益面では、受注品種の変化、外注の効率活用を方針に掲げて取り組んだ結果、変動比率は幾分増加したが、売上高増加と生産性向上で営業利益大幅増加を見た。

 第2四半期実績は、売上高1,023百万円(前年同期比45.8%増)、営業利益171百万円(同55.9%増)、経常利益168百万円(同62.0%増)、純利益181百万円(同61.4%増)。

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