マルマエ:3月度も高水準を維持~月次受注残概算

グラフ=分野別 過去一年間の四半期売上高と月次受注残高の推移

■半導体・FPD両分野とも好調を維持、協力企業の取引拡大で生産力アップに注力

精密部品加工、マルマエ<6264>(東マ)の15年3月末受注残高は、全体として前月比5.6%、前年同期比56.4%の高水準を維持した。

受注残高の半分以上を占める半導体分野は、受注および出荷検収が好調に推移、最近では消耗品需要の増加も見られ、昨年10月以来半年間に亘り受注額が月を追って増加、3月は対前月増減率で11.6%増、対前年同月増減率159.1%増の182百万円となった。

FPD分野は、国内外の設備投資の活発化に伴い受注も拡大しており、対前月増減率は40.8%、対前年同月比77.5%増の87百万円であった。

一方、好調を維持していたその他分野は、ユニット受注が一旦落ち着いたことから、1月以降減少気味に推移しているが、当月は対前月増減率は68.3%減、対前年同月増減率も77.9%減の13百万円となった。

今後の見通しとして、全般的に半導体関連の真空パーツを中心に新規部品の受注拡大が続き、生産力が同社の大きな課題になってきており、社内生産力の増強、生産性の改善に加え、協力企業との取引拡大で生産能力を高め、リードタイム縮小を図り出荷拡大に注力する方針を徹底し対応するようだ。

■FPD:大型パネル向け受注本格化、その他:リピート受注を確保できる

取締役藤山敏久氏は、「半導体分野では、受注品種の拡大が続き、さらに消耗品需要の増加傾向もあり、数量の増減はあっても受注拡大は続く見通しです。FPD分野では、今後、中小型から大型パネル向けまで、幅広く設備投資が拡大し受注も本格化していく見通しです。また、その他分野では、スマートフォンを含む各種携帯端末の売れ行、新機種の有無に影響される受注環境ではありますが、断続的にリピート受注を確保できる見通しを持っております。」と話している。

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